木造金剛力士像(もくぞうこんごうりきしぞう)
金剛力士は金剛杵(仏敵を退散させる武器・法具)を持った夜叉のことで、2体が並んで寺院の門を護るために仁王(二王)とも呼ばれます。
両像は、桜堂薬師の本堂から南西約100メートルに位置する仁王門に置かれ、地域住民からは「おにょうさま」と呼ばれて古くから親しまれてきました。向かって右手に阿形像、左手に吽形像が置かれ、高さは、阿形像が289センチメートル、吽形が293センチメートルという大型の像です。
吽形像の体内から発見された銘板からは元禄10年(1697年)に「仏師尾州熱田住蓑輪氏幸慶」により再造彩色されたことが知られますが、造立年代はそれから100年ないし150年前後さかのぼる室町時代後期とみられます。
言い伝えによれば、両像を刻んだ原木は屏風山のふもとに位置する大草集落(土岐町大草地区)の最も深い洞(谷部)から切り出したもので、その場所は仁王ヶ洞と呼ばれたとされます。
なお、両像は平成19年度に解体修理が行われ、現在の形姿は造立当時の姿に修復されたものです。また、その際台座も新たなものに取り替えられました。
- 指定番号
- 瑞有47
- 指定年月日
- 平成19年2月28日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 彫刻
- 時代・年代
- 室町時代
- 員数他
- 2躯
- 所在地
- 瑞浪市土岐町6024
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 桜堂区
このページに関するお問い合わせ
みずなみ未来部 スポーツ文化課
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。
歴史文化係 化石博物館 電話:0572-68-7710
歴史文化係 市之瀬廣太記念美術館 電話:0572-68-9400
歴史文化係 陶磁資料館 電話:0572-67-2506
スポーツ推進係 市民体育館 電話:0572-68-0747