酒波神社の棟札(さかなみじんじゃのむなふだ)
棟札とは、棟上(建物を建てる際、屋根の一番高い部分を取り付ける工程)の際、工事の理由や建築の日付、建築者の名前などを記して材木に打ち付ける木の札のことです。
酒波神社は日吉町南垣外に所在する市内屈指の古社で、その創建年代は明らかでありませんが、平安時代(10世紀半ば)に編纂された『美濃国神名帳』の土岐郡の部に正一位酒波大神」と記されていることから、少なくとも1,000年以上の歴史を有する神社と考えられます。
その後、鎌倉~室町時代には当地を支配した土岐氏により八幡神が合祀されたと伝えられ、江戸時代の終わりまでは八幡宮と呼ばれ、明治時代以降は再び酒波神社と呼ばれるようになりました。
酒波神社には戦国時代から明治時代にかけての棟札が多く残されていますが、永禄2年(1559年)の棟札2枚の他、天正19年(1591年)の棟札1枚、慶長9年(1604年)の棟札1枚、寛永5年(1628年)年の棟札3枚と同18年(1641年)の棟札1枚が文化財に指定されています。
これらはの棟札は、現存する建物に伴う棟札ではありませんが、永禄元年(1558年)に酒波神社が火災にあったこと、翌年に代官西尾千代丸により本殿が再建されたされたことなど、酒波神社のみならず当地の歴史を知る上で重要な事項が多数記されています。
- 指定番号
- 瑞有24
- 指定年月日
- 平成15年2月27日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 歴史資料
- 時代・年代
- 室町~江戸時代
- 員数他
- 8枚
- 所在地
- 瑞浪市日吉町4088 酒波神社
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 酒波神社
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