木造観世音菩薩坐像(もくぞうかんぜおんぼさつざぞう)
観世音菩薩は33の姿に変化して民衆を救うとされる仏で、一般的には観音様の名称で親しまれています。日本での観音信仰の歴史は古く、仏教の伝来とともに始まりました。
この観世音菩薩坐像は日吉町平岩に所在する開元院の本尊で、ヒノキ材を用いた寄木造りの像です。台座と光背は後に造られたものとみられ、像の底には板が張られた3センチメートル角の小穴があり、胎内仏の入れられていた跡といわれています。
像の底には「大黒天神僧玄莽 文和五年丙申正月十八日 僧宗通禅師」の墨書銘があり、この像は南北朝時代初期の文和5年(1356年)に造立されたことが知られます。また、この墨書銘の横には別筆で次のような歌が書かれています。
□きつみむ か□みらるれは ふか(深)きせいくわん(請願) しやう志ゆ(成就)の□□□
- 指定番号
- 岐重39
- 指定年月日
- 昭和32年12月19日
- 指定の別
- 県指定文化財
- 種別
- 重要有形文化財
- 類別
- 彫刻
- 時代・年代
- 文和5年(1356年)
- 員数他
- 1躯
- 所在地
- 瑞浪市日吉町8846番地 開元院
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 開元院
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