木造菅公像(もくぞうかんこうぞう)

ページ番号1002422  更新日 令和2年2月17日

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写真:木造菅公像

菅公とは菅原道真のことで、学問の神様である天神様としても知られています。この像は、言い伝えによれば興徳寺の前身である大蔵寺の所蔵品で、江戸時代初め頃に境内片隅の古い祠から発見されたとされます。
ヒノキ材を用いた寄木造りで、台座には天神信仰の象徴である梅が彫られています。像の内部に「天満大自在天 神願主能登守 源頼幸大仏師 法橋宗慶之作 延文二年丁酉卯月」の墨書銘があることから、鎌倉時代の延文2年(1357年)に造立されたことが知られます。
鎌倉時代から室町時代にかけての彫刻は写実的に表現されますが、この菅公像はそういった特徴を有する作例のひとつです。高さ35センチメートルと決して大きくはありませんが、胸や背は量感あふれる力強い印象を与えています。
両袖には「寛文九暦戊酉十一月三日 全源山興徳寺 全源宗耽再繕 佛師尾州熱田宮内光重作之」という江戸時代(1669年)の修理銘があり、さらに昭和32年(1957年)にも奈良国立博物館において修復がなされています。
なお、興徳寺は山号を全源山、寺号を興徳寺という臨済宗の寺院です。慶長6年(1601年)に当時の領主であった小里光親が一族の菩提寺として創建しましたが、慶長14年(1609年)に流失したため現在地に再建されたと伝えられています。

指定番号
岐重15
指定年月日
昭和31年6月22日
指定の別
県指定文化財
種別
重要有形文化財
類別
彫刻
時代・年代
延文2年(1357年)
員数他
1躯
所在地
瑞浪市稲津町小里2600番地の1 興徳寺
所有者・管理者又は技術保持者
興徳寺

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