絹本著色月泉性印和尚頂相図(けんぽんちゃくしょくげっせんしょういんおしょうちんそうず)
頂相図とは禅宗の祖師や高僧を描いた肖像画のことです。鎌倉・室町時代には印可(弟子の悟りを証明したもの)の証として多くの頂相図が描かれるようになり、絵の上部に賛文(褒めたたえる文)を付けるのが原則となりました。
月泉性印和尚は俗姓を大江氏といい、京都に生まれて永平寺で修行した後、諸国を巡り平岩に入りました。当時の領主土岐頼元は月泉和尚に深く帰依し、永享11年(1439年)に開元院を創建、嘉吉3年(1443年)に月泉和尚が開堂しました。その後、月泉和尚は總持寺に移りましたが再び開元院に戻り、文明2年(1470年)12月28日に次代を盛禅洞奭に任せ、63年の天寿を全うしました。
本頂相図は縦120センチメートル、横40センチメートルの軸装で、絹の布に描かれています。上部の賛文(上記)からは文明丙申(8年=1476年)に土岐頼元により描かれたことが知られ、幕末に刊行された『新撰美濃志』にも「開山像ハ土岐頼元の画にて、住持洞奭和尚の賛あり」と記されています。
なお、本頂相図は平成2年に修理がなされましたが、賛文の不明の文字は欠字のまま修復されています。
- 指定番号
- 瑞有37
- 指定年月日
- 平成5年7月28日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 絵画
- 時代・年代
- 文明8年(1470年)
- 員数他
- 1幅
- 所在地
- 瑞浪市日吉町8846 開元院
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 開元院
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