光春院の慶応句額群(こうしゅんいんのけいおうくがくぐん)

ページ番号1002420  更新日 令和2年2月17日

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写真:光春院の慶応句額群


光春院は、山号を定林山、寺号を光春院といい、瑞浪市釜戸町公文垣内に所在する臨済宗の寺院です。江戸時代の慶長16年(1611年)に創建、元禄5年(1692年)に再興されたと言われています。
瑞浪市域では、江戸時代になると庶民文芸として俳句や俳諧が流行し、宝暦年間(1751年~1763年)頃、また安政・慶応年間(1854年~1868年)頃に隆盛を迎えましたが、幕末期に光春院の住職であった売仏は、号を風意軒と称して、当時の俳諧の中心的な人物でした。
これらの句額群は、慶応4年(1868年)に売仏が花輪らと光春院で大句会を催した際に奉納されたもので、参加した37名の句と、作者とみられる肖像画が彩色豊かに描かれています。
句額はいずれも高さ34センチメートル、幅26センチメートルですが、願主である花輪の句額のみ高さが58センチメートルと大型で、主催者であった2人の句は以下のとおりです。
阿だつは どじょうのあくびや ぬるみ水 売仏
馬買った あかしの路や きりぎりす 花輪
なお、売仏は文化7年(1810年)~明治9年(1876年)の人物で、安政2年(1855年)に出版された俳諧全国誌「竹の春」にも以下の句が選ばれており、全国レベルの俳諧人として知られていたようです。
久かたの 光や松の 月高し 濃州釜戸 売仏

指定番号
瑞有23
指定年月日
昭和54年3月2日
指定の別
市指定文化財
種別
有形文化財
類別
書跡
時代・年代
慶応4年(1868年)
員数他
37面
所在地
瑞浪市釜戸町580番地の2
所有者・管理者又は技術保持者
光春院

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