木造地蔵菩薩坐像(もくぞうじぞうぼさつざぞう)
地蔵菩薩は大地の恵みを神格化した存在で、苦悩の人々を救済する仏として一般的にはお地蔵様の名称で親しまれています。日本での地蔵信仰の歴史は八世紀に始まり、平安時代後期の末法思想・浄土信仰の流行により急速に広まりました。その間、次第に延命、安産のほか幼児の守り神、道祖神などとしても信仰されるようになりました。
この地蔵菩薩は檜材を用いた寄木造りの像で、表面を漆で固めています。坐高は131センチメートル、肩幅は70センチメートルで、高さ28.5センチメートルの六角形台座の上に置かれています。さらに台座は直径109センチメートルの石の台座の上に置かれており、高さ21.5センチメートル、肩幅9..5センチメートルの胎内仏を有します。
石の台座に「正徳六丙申閏二月吉日」の文字が彫られていることから、江戸時代中期の正徳6年(1716年)に造立されたとみられますが、仏師の名前などは不明です。表面の漆が一部剥がれているものの遺存状態は良好で、現在は下一色公民館に隣接した延命堂に収められています。
なお、この像は他の村より何らかの理由で譲り受けたものと言われますが、その時期や理由などの詳細は明らかでありません。
- 指定番号
- 瑞有38
- 指定年月日
- 平成5年7月28日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 彫刻
- 時代・年代
- 正徳6年(1716年)
- 員数他
- 1躯
- 所在地
- 瑞浪市一色町二丁目111-2
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 一色区
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