木造三諦上人坐像(もくぞうさんたいしょうにんざぞう)

ページ番号1002425  更新日 令和2年2月17日

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写真:木造三諦上人坐像

桜堂薬師は山号を瑞桜山、寺名を法妙寺(法明寺)といい、土岐町桜堂に所在するかつての天台宗寺院です。
寺伝によれば、平安時代の弘仁3年(812年)三諦上人によって創建され、三諦上人が嵯峨天皇の病気平癒に功績があったために勅願寺となるも、戦国時代の元亀2年(1571年)織田信長の命を受けた森長可によって焼き討ちされたと伝えられます。その後、江戸時代には比叡山から桜堂薬師に入った永秀と弟子の賢秀、また当地を治めた岩村藩の援助によって再興され、現在まで法灯が受け継がれています。
本像は、桜堂薬師を開いたとされる三諦上人の像で、観音堂に納められており、高さ76センチメートルです。三諦上人の出自等については明らかでありませんが、慈覚大師(円仁)の弟子であったとも、皇族出身であったとも言われる僧侶です。観音堂に残る位牌から、その名が覚祐であることが知られますが、本像以外には肖像も伝わっていません。
つり上がった眼、太く高い眉などの特徴は、慈恵大師(良源とも・平安時代の天台僧で比叡山延暦寺中興の祖として知られる僧)の肖像と類似しています。体内ならびに背面には桜堂薬師の由来や本像などが記されており、その記載から延宝9年(1681年)の制作であることが知られます。

指定番号
瑞有48
指定年月日
平成21年3月17日
指定の別
市指定文化財
種別
有形文化財
類別
彫刻
時代・年代
延宝9年(1681年)
員数他
1躯
所在地
瑞浪市土岐町5728 桜堂薬師
所有者・管理者又は技術保持者
桜堂区

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