南垣外の磨崖仏(みなみがいとのまがいぶつ)

ページ番号1002399  更新日 令和2年2月17日

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写真:南垣外の磨崖仏


磨崖仏(まがいぶつ)とは、岩山の崖や自然石に仏像を彫刻したもので、像や文字を浮き彫りしたもの、線彫りしたもの、またこれらを組み合わせたものなど、さまざまな技法が用いられます。
自然の岩山などに仏像を彫刻することはインドや中国、朝鮮などアジアの仏教圏で広く行われ、日本においては奈良時代から平安時代の初め頃に造立されるようになりました。平安時代の磨崖仏には優れた作例が多く、鎌倉時代にかけて日本各地で様々な種類の磨崖仏が彫られました。その後、室町時代から江戸時代の作例も各地で見られますが、次第に大規模なものは見られなくなるようです。
この磨崖仏は、瑞浪市北部の日吉町南垣外地区を流れる南垣外川東側の水田の脇にある花崗岩の南面に、線彫りにより地蔵菩薩が彫られているもので、像の高さは約197センチメートル、肩幅は約58センチメートルです。文字が彫られていないので造立年代は明らかでありませんが、彫刻の手法から室町時代から江戸時代に彫られたものとみられ、日照りが続いた際には雨乞いの祈願をしたとも伝えられています。
当市において極めて類例の少ない磨崖仏のひとつであり、当市における地蔵信仰やそれに関わる風習を知るうえでも貴重な資料です。
なお、瑞浪市内では他にも日吉町深沢地区(深沢川上流)において不動明王の磨崖仏が確認されています。

指定番号
瑞有15
指定年月日
昭和42年7月21日
指定の別
市指定文化財
種別
有形文化財
類別
石造物
時代・年代
室町~江戸時代
員数他
1基
所在地
瑞浪市日吉町3842番地の2
所有者・管理者又は技術保持者
個人

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