天猷寺花の木門(てんにゅうじはなのきもん)

ページ番号1002383  更新日 令和2年2月17日

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写真:天猷寺花の木門の正面


天猷寺は、山号を竜吟山、寺号を天猷寺といい、瑞浪市釜戸町町屋に所在する臨済宗の寺院です。江戸時代に釜戸町を治めていた旗本馬場氏の初代昌次が、父昌祐を供養するために元和2年(1616年)に創建された菩提寺で、延宝8年(1680年)には3代利尚によって現在地に移築されました。
天猷寺の山門にあたる花の木門は、間口(幅)約4.5メートル、奥行き約3.6メートルの入母屋造り、桟瓦葺きの楼門で、棟札から天保10年(1839)の建立であることが知られます。その名のとおり用材にハナノキを用いており、三好学博士の『天然記念物解説』(大正15年刊行)には「階上の一部(松材)を除き、柱・鴨居・扉等すべて花の木の材が用いてある。(略)全国無数の寺で花の木の門のある処は恐らく天猷寺だけであらう。」と記されています。
垂木の形式は扇状に広がる鎌倉矩と呼ばれる特殊な技法を採用しており、地元の大工、成橋財助の苦心の作と言われます。言い伝えによれば「財助は鎌倉矩の技法を得るため、乞食に変装して内津妙見寺(愛知県)の工事現場へ向かった。変装は見破られてしまったが、その熱意に心打たれた信州の名匠立川和四郎から技法を習得することができた」とされています。

指定番号
瑞有8
指定年月日
昭和31年11月6日
指定の別
市指定文化財
種別
有形文化財
類別
建造物
時代・年代
天保10年(1839年)
員数他
1棟
所在地
瑞浪市釜戸町1517番地の1
所有者・管理者又は技術保持者
天猷寺

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