大黒屋旅館主屋(だいこくやりょかんしゅおく)
中山道の細久手宿は、江戸から48番目、京都から22番目の宿場です。江戸へ約92里、京都へ約42里、東の大湫宿までは1里半、西の御嵩宿までは3里の行程です。大湫宿と御嵩宿が距離を隔てていたことから、慶長11年(1606年)に仮宿として設置され、火災により全焼したため、慶長15年(1610年)に再度宿場として整備されました。
大黒屋旅館は、細久手宿の問屋(宿場の役人)を務めた酒井家の旅籠で、尾張藩定本陣となっていました。これは細久手宿の本陣・脇本陣が手狭で、尾張藩が他の大名等との合宿を嫌ったためといわれます。
建物は、桁行(幅)7間(13.7メートル)、梁間(奥行き)9間(18メートル)の規模で、木造2階建て、切妻造り、桟瓦葺き、屋根の両端に卯建を上げています。2階の高さが1階の半分程度であるのが特徴的で、2階の奥座敷などは数寄屋造りとなっています。
平成6年の改修工事の際、大工などへの報酬とみられる「安政六年十二月六日 清七 米九合」の記載がある木材が確認され、これにより現在の建物は、安政5年の(1858年)の大火で焼失した直後の安政6年(1859年)に再建されたことが判明しました。
現在、内部の一部はギャラリーなどに改装されていますが、当時の面影をよく留めています。
- 登録番号
- 21-0109
- 登録年月日
- 平成19年5月15日
- 指定の別
- 国登録文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 建造物
- 時代・年代
- 安政6年(1859年)
- 員数他
- 1棟
- 所在地
- 瑞浪市日吉町7905番地の1
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 個人
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