明白寺五輪塔(めいはくじごりんとう)
五輪塔とは、この宇宙が地・水・火・風・空の5元素から成るという仏教の五大思想を表現した仏塔の一種です。本来は堂の完成や仏像開眼時の供養を目的とした石造物ですが、日本では平安時代の末期から墓石や供養塔として各地に造立されるようになりました。多くは石で造られ、空風輪を一石、他を三石に分けますが、江戸時代頃には小型の一石五輪塔が造られるようになりました。
明白寺の境内にあるこの五輪塔は花崗岩製で、高さは約137センチメートルです。全体が残る五輪塔としては市内最大のものとみられ、造立時期は明らかでありませんが、南北朝時代(14世紀)頃とする見解が示されています。
由来については、室町時代に虎渓山永保寺(多治見市の臨済宗寺院)の修行僧が造立したものと伝えられ、また一説には土岐頼貞の九男である土岐頼基の墓ともいわれています。
なお、明白寺は、山号を仏日山、寺号を明白寺といい、瑞浪市明世町山野内に所在する黄檗宗の寺院です。室町時代に永保寺の修行僧により明白庵が創立され、永禄年間(1558年~1570年)の織田・武田軍の戦いによって焼失したと伝えられますが、延宝3年(1675年)に黄檗宗寺院として再建されました。
- 指定番号
- 瑞有31
- 指定年月日
- 昭和58年1月21日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 石造物
- 時代・年代
- 室町時代
- 員数他
- 1基
- 所在地
- 瑞浪市明世町山野内698番地
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 明白寺
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