美濃窯業株式会社瑞浪工場角型煙突(みのようぎょうかぶしきがいしゃみずなみこうじょうかくがたえんとつ)
美濃窯業株式会社瑞浪工場角型煙突は、寺河戸町で大正7年(1918年)に創業した耐火レンガの製造会社、美濃窯業株式会社の瑞浪工場敷地内に所在します。同社の創業当初、工場の生産能力が低かったことから間もなく隣接地を買収して大正9年(1910年)に増設したもので、現在も残るこの煙突は同社のシンボルとして知られています。
建材には自社製の耐火レンガを使用しているとみられ、長手積みと小口積みを交互に積み重ねるイギリス積みを用いています。建造当初の規模は不明ですが、昭和7年(1932年)に改修が加えられ、高さ90尺(27.27メートル)に延長されたことが社史の記載から知られます。その後、最上部の破損により昭和54年(1979年)頃、平成17年(2005年)に補修が行われて約1.5メートル高さを減じていますが、現在もトンネル窯で発生するガスを排出するために使用されています。
東濃地方では、大正から昭和初期にかけて石炭窯の導入が図られ、レンガ製の窯や煙突が数多く築造されましたが、昭和20年代から30年代にかけて重油への燃料転換、ガス窯の普及など、生産の合理化や省エネ化等に伴い多くのレンガ窯・煙突が失われていきました。
この煙突は、東濃地方に残る数少ないレンガ製の煙突であり、かつ最大級に属するものです。
- 登録番号
- 21-0219
- 登録年月日
- 平成26年4月25日
- 指定の別
- 国登録文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 建造物
- 時代・年代
- 大正9年(1910年)
- 員数他
- 1基
- 所在地
- 瑞浪市寺河戸町921番地の4ほか
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 美濃窯業株式会社
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