酒波神社本殿(さかなみじんじゃほんでん)
酒波神社は日吉町南垣外に所在する市内屈指の古社です。その創建年代は明らかではありませんが、平安時代(10世紀半ば)に編纂された『美濃国神名帳』の土岐郡の部に「正一位酒波大神」と記されていることから、少なくとも1,000年以上の歴史を有する神社と考えられます。
その後、鎌倉~室町時代には当地を支配した土岐氏により八幡神が合祀されたと伝えられ、江戸時代の終わりまでは八幡宮と呼ばれ、明治時代以降は再び酒波神社と呼ばれるようになりました。
本殿は、桁行(幅)3.5メートル、梁間(奥行き)2.2メートルの三間社流造りで、棟札から元禄15年(1702年)の建築であることが知られます。木材には朱色部分が確認できることから、かつては建物全体が朱色に着色されていたとみられ、各所に獅子や鳳凰などを彫刻しています。また、江戸時代の棟札には「桧皮大工」の記載もあることから、かつては桧皮葺きであったとみられますが、現在は銅板葺きとなっています。
現在、拝殿と連結しているために建物全体を見渡すことはできませんが、江戸時代中期の神社建築の特徴をよく残しており、彫刻も地域色豊かな意匠です。
- 登録番号
- 21-0214
- 登録年月日
- 平成25年6月21日
- 指定の別
- 国登録文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 建造物
- 時代・年代
- 元禄15年(1702年)
- 員数他
- 1棟
- 所在地
- 瑞浪市日吉町4088番地
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 酒波神社
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