正源寺石幢(しょうげんじせきどう)

ページ番号1002396  更新日 令和2年2月17日

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写真:正源寺石幢


石幢(せきどう)は中国から伝えられた石塔で、単製と複製のふたつの形状があります。単製は多角形の柱(幢身)に笠を載せる簡素な形状、複製は多角形の竿を立て、その上に幢身・笠などを載せる、灯篭に似た形状です。
日本においては鎌倉時代から造立され、室町時代からは六地蔵信仰と結びついて、六地蔵を彫刻する石幢が多く造られました(六地蔵とは、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上という六道(6種の世界)で、衆生を救済する6体の地蔵菩薩です)。
信光寺境内に立てられているこの石幢は、高さ約211センチメートル、花崗岩を用いた複製の石幢で、六角形の石幢の各面には1体の地蔵菩薩が浮彫りされています。かつて葬場の入口に立てられていたものを境内に移動したといわれることから、死者の供養や慰霊のために造立したものとみられ、当時の六地蔵信仰の浸透を示しています。また、竿には「延宝四天」の文字が彫られており、延宝4年(1676年)の造立であることが知られます。
なお正源寺は、山号を天徳山、寺号を正源寺といい、土岐町一日市場に所在する臨済宗妙心寺派の寺院です。

指定番号
瑞有29
指定年月日
昭和58年1月21日
指定の別
市指定文化財
種別
有形文化財
類別
石造物
時代・年代
延宝4年(1676年)
員数他
1基
所在地
瑞浪市土岐町681番地の1
所有者・管理者又は技術保持者
正源寺

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