森川訓行家住宅主屋(もりかわのりゆきけじゅうたくしゅおく)
中山道大湫宿は江戸から47番目、京都から23番目の宿場で、慶長9年(1604年)に正式に宿場として設置されました。江戸へ90里半、京都へ43里半、東の大井宿までは3里半、西の細久手宿までは1里半(宿場設置当初は御嵩宿まで4里半)で、美濃国の中で最も高所に所在する宿場でした。
森川訓行家住宅は、旧宿場の北部に位置し、街道に北面して建てられています。旅籠や問屋をを兼ねた森川氏の住宅で、一族の中でも各々を区別するために「マル森」と呼ばれ、尾張藩の許可を得て塩の専売を行い、その商いは繁栄を極めたといわれています。
建物は、木造2階建て、切妻造り、桟瓦葺き、平入りで、正面の格子や両妻の漆喰造り袖壁などに宿場の景観をよく残しています。主屋に向かって右側(西側)が庭となっており、街道側に塀をめぐらせています。
建築年代は江戸時代末期とみられ、正確な年代は明らかではありませんが、大湫宿は文政9年(1828年)に最後の大火に遭っていますので、それ以降の可能性が高いと推測されます。居間、台所などに後世の改修が加えられていますが、全体的に遺存状況は良好です。
平成28年度には改修工事が行われ、現在は観光案内所兼無料休憩所として利用されており、建物の内部を見学することもできます。
- 登録番号
- 21-0092
- 登録年月日
- 平成18年8月3日
- 指定の別
- 国登録文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 建造物
- 時代・年代
- 江戸時代
- 員数他
- 1棟
- 所在地
- 瑞浪市大湫町445番地
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 瑞浪市
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