平成25年8月22日 稲津公民館「お茶しま専科」

ページ番号1003000  更新日 令和2年2月17日

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1.老後の暮らしについて

参加者意見

私の周囲では、老人介護等で苦労した方も多いため、自分たちは子どもの世話になりたくないという方がみえます。稲津では、いろいろなイベントが盛んですが、お年寄りの毎日の生活をサポートすることも大事なことと思いますので、予算を作っていただけたらサポート組織を作って何とかしたいと考えています。
また、お年寄りのお話を聞いて記録に残すことも大事なことだと思います。例えば、カフェなどを開いて、そこでお年寄りの話をじっくり聞いてあげてそれを記録するといったことです。一生懸命聞いてあげれば、いろんなことを思い出して話してくれると思うので、認知症の予防にもいいのではないでしょうか。昔の人の生活には知恵がいっぱい詰まっています。今、この知恵を残さないとなくなってしまうような気がします。
お年寄りのためだけではなく、私たちも集まって楽しく過ごせるような場にしたいと思っています。

市長の回答

市では、65歳以上の高齢化率が26%を超えてしまいました。私は、高齢者の方にも市民としての役割を担っていただかなければいけないと考えています。お年寄りが元気に頑張っていただき、生涯を幸せに過ごしていただける瑞浪市にしたいと考えています。
みなさんもご存知の国勢調査の結果、瑞浪市の女性の平均寿命は87.7歳、東海4県でトップです。全国でも44位です。1位は沖縄ですが、沖縄では豚肉料理が中心ということで、みなさんも瑞浪ボーノポークを食べて今以上に長生きしていただきたいと思います。
比較して、瑞浪市の男性は平均寿命が79.7歳であり、全国千九百自治体の真ん中あたりだと思います。県下では29位ということです。男性も元気で長生きしていただければと思います。
ご提案のカフェですが、多治見市では駅前の空き店舗を利用して地域のボランティアでおしゃべりサロンのようなことをしてみえます。瑞浪市でも、釜戸のエスポランという70戸ほどの地域があります。ここの公民館を作り替えられたときに、毎週日曜日にお茶を飲む機会を設けて、100円の自己負担で継続して実施してみえるそうです。また、東大島地域でも、女性有志の方が50人を4班に分けて交代制で第1、第3土曜の午前9時から100円の自己負担で実施してみえます。毎回100人程度の参加があり、大盛況とのことです。
大湫町でも5名の女性が第2、第4土曜にふれあい館を使って同様の取り組みを実施してみえます。
こういった動きが市内全域に広がればいいのではないかと考えています。
その他、不定期ではありますが、「いきいきサロン」を福祉委員さんや市の地域包括支援センター職員が地区公民館を利用して実施しています。
このような活動が、高齢者の方を励ますような機会になると思います。
現在瑞浪市では、約10,000人の方が65歳以上です。その中で介護や医療を必要としている方は14%、1,400人です。
それ以外8,600人の方は元気なお年寄りということですので、楽しみを見つけて元気に過ごしていただきたいと考えています。
時間があって得意分野のあるような周りの方が、このような高齢者の方をお世話していただく取り組みをしていただけるとありがたいと思います。
行政としては、既に高齢者の方に対する取り組みをしており、稲津町では宅老所の運営を支援しています。他には65歳以上の単身者世帯に対し、週1回の配食サービスを実施していますし、民生委員・福祉委員・長寿クラブのみなさんや、交通安全協会による見守り訪問も行われています。
瑞浪市には、現在100歳以上の方が18名おみえになりますが、そのうち10名の方は自宅でお元気に生活されており、嬉しく思います。元気で長寿であることが一番幸せなことであると思います。
9月21日に「老いの支度講座」が地域包括支援センターと社会福祉協議会の主催で開催されます。老いる前にしておけることを学べるそうですから、ぜひお越しください。

2.「娘、息子世代の子育て応援」について

参加者意見

「娘、息子世代の子育て応援」について

市長の回答

将来の瑞浪市、日本を担う子どもたちを産み、育んでいただくことに対する支援は、行政の大切な仕事であると認識しています。
瑞浪市は、子どもの数がどんどん減っている現状です。その一つの要因として適齢期の方の出会いの場が少なくなっていることが挙げられると思います。
私としては、多くの方に素晴らしい出会いをしていただき結婚していただきたいと思い、力を入れているところです。瑞浪市には、30~50代の独身の方が約2,500人おられますが、多くの方は結婚を望んでおられると聞いています。
現在、瑞浪市では結婚相談員を6人委嘱し、結婚相談所を開設しています。その他、「瑞浪市明るい社会づくり推進会」と「コウノトリの会」により、年3回お見合いパーティーが開催されています。
今年は6月30日に第1回のパーティーを開催し、9組のカップルが誕生したそうです。今後は9月と2月にも開催するということです。((注)9月パーティーでは、7組のカップルが成立しました。) 瑞浪市では、妊娠されますと14回分の健診料は全額補助しておりますし、風疹の予防接種に対しては1万円を上限に補助を行っています。出産されますと、出産・育児一時金として42万円出させていただいています。
育児については、生後57日から赤ちゃんを預かれるシステムを昨年から開始し、桔梗幼児園と山田町の愛保育園で実施しています。
また、中学校卒業までは医療費を全額無料としており、他市と比較しても充実していると思います。
その他、市内には幼児園に入園される前の親子を対象とした子育て支援センターを4か所設置しており、稲津にも旧稲津幼稚園に「おんぶにだっこ」があります。
また、ファミリーサポートセンターという制度もあります。これは、自分の子どもを育て上げられた方が、センターに登録して、若いご夫婦のお手伝いをするというもので、利用者の方も登録していただきます。例えば、外出時の預かりや幼児園の送迎のお手伝いなどです。平日は午前8時から午後5時まで、一人当たり700円の負担が必要です。土日は午前8時から午後5時まで1時間当たり900円となっており、お手伝いのお礼となります。対象となる子どもの対象年齢は、1歳から10歳までとなっており、援助者の自宅・子育て支援センター・児童館を利用していただきます。現在、援助会員は53名、利用会員は約417名となっています。援助者には年齢制限がなく、資格も必要がありません。
子どもさんが小学生になりますと、放課後児童クラブというものがあり、稲津では夕方6時30分まで預けることができます。利用料は月額約1万円程度となっています。
他には、家庭児童相談があります。相談員は2名体制でDV・ネグレクト等の相談、育児相談に取り組んでいます。
残念なことに、こういったサービスがあることが周知しきれていない部分もありますので、みなさんからも宣伝していただきますようお願いします。

3.認知症について

参加者意見

認知症について、市ではどのような取り組みをしていますか。

市長の回答

一番は、脳の健康体操(認知症予防教室)です。稲津では6月7日から8月30日までの12回実施しています。内容としては知能テストのようなもので脳を活性化するものです。脳の活性化が認知症の発症を予防することは医学的にも認められていますので、力を入れているところです。
次に認知症の相談です。奇数月の第2水曜日の午後保健センターで大湫病院から専門の先生を招いて実施しています。9月15日の広報では認知症をテーマとした記事が掲載されますので、ぜひご覧ください。
また、認知症疾患の医療センターとして大湫病院と連携を図り、地域と医療・介護の連携と対策をとっていますので、しっかりとした体制がとれていると思っています。
他にも「認知症サポーター養成講座」を開催しています。 この講座は、ご要望いただければ各地域で開催できますので、ぜひご利用ください。認知症の施設としては、グループホームが6か所ありますので、地域包括支援センターまでお問い合わせください。

4.中学校の統合について

参加者意見

私の孫は、今小学校4年生ですので、中学校統合の第1期生ということになります。
テレビでは、全国的にいじめ問題が報道されていますので、そういうことにつながらないように、どのように考えてみえるのかということが伺いたいです。
また、統合準備委員会では子どもたちの意見を反映させる計画があるのかどうかを聞かせていただきたいです。
統合は、平成28年4月ということですので、あっという間にその時が来てしまいます。
どちらの地域の子どもも戸惑いなくやっていける統合の仕方を聞かせてください。

市長の回答

統合の一番の理由は少子化です。周辺地域の中学校は、現在1学年20人前後の学校となっており、1学年1クラスとなっています。幼児園・小学校・中学校を全て1クラスで終える環境です。
そうしますと、ある程度人間関係が固定化されてしまい、子どもさんの評価も固定されてしまうということになっています。頭のいい子はずっと頭がいい、足の速い子はずっと速いという環境で過ごした結果、高校に入学したときに戸惑いが起きてしまうのではないかという心配があります。
中学校は、体も大きくなるときであり、勉強も多くの知識が吸収される時期でもありますが、人間として世の中に出る前の準備をする大切な人間形成の時期でもあります。この3年間が少人数で固定された世界での経験で本当にいいのかと思います。
やはり、ある程度の競争や切磋琢磨できる環境が必要だと思います。それが辛かったとしてもクラス替えで新しい仲間ができることによって、来年も頑張ろうと気持ちがリセットされ、結果として多くの仲間と出会うことによって、高校でいろんな中学校から集まった人間に揉まれて人間性が育っていくと思います。
こういったことから、中学校は1学年1クラスの少人数でなく、ある程度の規模が必要と考えます。しかし、小学校は体力的にも遠距離の通学は難しいですし、担任の先生がすべての教科を教えてくれますので、教育環境による格差はあまりありません。
中学校は、生徒数で先生の配置が決まります。大きい学校であればそれぞれ専門の先生から授業を受けられますが、小規模校は、専門以外の先生からも授業を受ける可能性がありますので、教育条件にも格差ができます。そして人間形成の場においても大きなチャンスを失うということで、中学校の統合を平成16年に協議をしていただきました。
その結果、小学校については各地域に残す。しかし、中学校は、少子化に対応するため統合すべきとの回答をいただきました。
このことを受け、平成19年に中学校の統合について再度協議していただきましたが、結果として中学校を3校に統合した方がいいとまとめていただきましたので、統合の基本方針を策定し、各地域での説明に入りました。
説明会では、特に陶町・釜戸町のみなさんから中学校を廃止することに対してお叱りを受けましたが、3年間意見交換を重ね、徐々にご理解が深まりました。一番大きなきっかけは、保護者のみなさんの声でした。地域が疲弊することは辛いけど、子どもの教育環境を考えたら、せめてクラス替えのできる程度の規模にすべきとのご意見が増え、全体のご理解がいただきました。
子どもたちに心配や不安を与えてはいけないということは考えていますので、現在教育委員会が中心となって数々の交流事業を実施しています。また、来年以降も交流を深めたいと考えています。
今年、市の主張大会で、稲津中学校3年生の山口藍さんが「大切な私たちの伝統」というテーマで想いを発表していただきました。子どもたちも統合を大変重い問題として抱えてくれているということが分かり大変うれしく思いました。大人だけでなく子どもの想いも聞かなくてはいけないと改めて思いました。
中学校の統合はデメリットもありますが、大きなメリットがありますので、ご理解いただき、なんとか良い中学校ができるようお力添えをいただきたいと思います。

5.見守り活動について

参加者意見

お年寄りの見守りについてですが、社協さんも民生委員さんも一人暮らしのお年寄りを訪問されますが、老夫婦のみの世帯や、子どもが同居していても仕事で家を空けることの多い世帯は、訪問の対象外となっています。そういった方を市として見回っていただきたいと思います。

市長の回答

わかりました。ぜひやらなければいけないと思います。
今は、個人情報保護法というものがあり、困っている人の情報が表に出せない状況にあり、民生委員さんでさえも資料を見てもらえない場合もあります。私は、このことについて特例を作ってほしいと要望しており、国も多少動き始めたように聞いています。
ぜひ情報をいただき、必要なところは見回りたいと思います。

6.民生委員・福祉委員・区長会の意見交換

参加者意見

民生委員が社会福祉協議会に情報を流すことはできないと言われました。逆に民生委員から社会福祉協議会の情報はほしいと言われました。市と社会福祉協議会とで話し合われたそうですがどのようになったでしょうか。

市長の回答

最低限の情報は共有するようになりつつあります。
民生委員さんからは、区長会やまちづくり、福祉委員と連携を取りたいということで、3年前に連合自治会と民生委員の本部役員さんと意見交換を行い、民生委員・福祉委員・区長会との意見交換の場を設けようということになりました。
現在、各地域でその取り組みを進めていただいていますのでご理解ください。

7.要援護者リストについて

参加者意見

4月の区長会で要援護者リストが区長に配られたのですが、地域に不在の方が3名記載してありました。その方は転出者や施設入所された方だったのですが、コミュニティーセンターで本庁に確認したところ、「これは、民生委員が作成したもので、区長からの申出では変更できない」とのことでした。このような方法はおかしいのではないですか。

市長の回答

そのとおりだと思います。
この要援護者リストは、個人情報保護の必要もあり、民生委員さんと区長さんが訪問して登録の可否を確認し、希望された方のみが登録されています。
このリストに登録されている方の中には、転出されたり亡くなられたりする方もみえるので、異動の度に直さなければいけません。
毎年区長会において、異動のあった方の変更についてはお願いをしているところでありますので、よろしくお願い申し上げます。

8.自然保護について

参加者意見

近年夏の気温が上昇しており、最高気温が40度を超し、夜間の気温が30度を下回らない、とマスコミで報道されています。
私たちの住む瑞浪市はとても自然豊かなまちであり、これ以上の自然破壊を止めなくてはいけないと思います。自然から受けている恩恵がどれほどのものか、もっと意識しなければならないと思います。
自然を壊すのは、あっという間ですが、戻すには何十年、何百年とかかります。
先人から引き継いだ自然を守り、次の世代に引き継ぐことが行政の最も大きな役割ではないでしょうか。

市長の回答

その通りであると思います。
自然を残しながら市民が暮らしやすくしてほしい、また瑞浪市で新しく暮らしたい人が増えるようなまちにしてほしいという意見を多くいただいています。
瑞浪市は、市域面積が175平方キロメートルであり、そのうちの7割が山です。瑞浪の山は保安林が非常に多くあり、開発しようとしてもできない現状でありますので、乱開発の心配はありません。私は、自然を生かした中でいいまちづくりをしたいと考えています。

9.検診について

参加者意見

私は、市の検診を利用するのですが、検診車の中では男女混在で受診します。
検診時間を男女で分けていただけると受診しやすいと思います。
乳がん、子宮がんの検診の補助について、予算や検診機関の問題もあると思いますが、毎年対応していただきたいと思います。

市長の回答

結核検診車での対応については、早急に改善をします。
男女の時間若しくは日程を別にして実施します。
子宮がん、乳がんの検診については、市だけで決められない部分もありますので、国・県と連携を取るなかで検討させていただきます。
(注)健康増進課に報告し、対応を検討しました。来年度からは、結核健診については、健診にお越しになった方から順に男女別に10名ほどのグループに分け、男女が重ならないような方法で受診していただくことを考えています。

10.河川清掃について

参加者意見

今年の七夕まつりは、時間どおりに早く終わって良かったと思います。
私の一番頭が下がったのは、市長さんが率先してゴミ拾いをしてみえたことです。私も帰り道ゴミを拾って帰りました。ありがとうございました。
私が気になっているのは、土岐川・小里川に草が生えてしまっていることです。
災害が起きてもいけませんし、景観的にも良くないと思いますので、費用の問題もあるとは思いますが、草木や土砂の除去をしていただけないでしょうか。

市長の回答

土岐川などに生えている草木は景観的にもよくないということで、ご要望をいただいているところです。河川の管理は、県が行っていますので、大きな木については切っていただいていますし、土岐小学校あたりでは、地域のボランティアで伐採などを行っています。
草に関しては、刈れていないのが現状です。以前は、土岐川清掃でもボランティアで草刈りをしていただいていましたが、危険があるため、堤防のみの草刈りとして河川内は禁止しています。
県において、土岐川と小里川の合流点に溜まっていた砂を除去していただきましたし、松ヶ瀬橋付近に溜まっていた砂も除去していただいています。

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