瑞浪の鳴石産地(みずなみのなるいしさんち)
鳴石とは、土の中の粘土が鉄分および石や砂などを吸着し、粘土の塊の周囲に外殻をつくったものです。地中では殻の内部が粘土で満たされていますが、乾燥すると内部の粘土が収縮し、外殻との間に隙間を生じて音を発するため、この名称が付けられています。江戸時代には禹余糧(烏余粮)と呼ばれ、当地方では「ツチドガネ」とも呼ばれて、内部の粘土が切り傷の特効薬として用いられたともいわれます。
瑞浪市では、丘陵頂部などに鮮新世から更新世(500万~180万年前)に属する瀬戸層群が分布しており、瀬戸層群は上部の土岐砂礫層と下部の土岐口陶土層から成ります。鳴石は、土岐口陶土層の上部を主として土岐砂礫層の下部からも産出し、山田町から稲津町小里にかけての丘陵が代表的な産地として知られています。
外形は、やや膨らみのある扁平な円形または楕円形で、表面には不規則な凹凸があります。大きさは数cmから10センチメートル前後のものまでが多く、土岐砂礫層の下部から産出するものの中には礫がくっついて壺石状になっているものもあります。
- 指定番号
- 岐天38
- 指定年月日
- 昭和35年10月3日
- 指定の別
- 県指定文化財
- 種別
- 記念物
- 類別
- 天然記念物
- 時代・年代
- なし
- 員数他
- 7箇所
- 所在地
- 瑞浪市山田町、瑞浪市稲津町小里
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 個人ほか
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