大湫の大スギ(おおくてのおおすぎ)
スギは、ヒノキ科に属する雌雄同株の常緑針葉樹で、花は2月から4月にかけて開花します。幹がまっすぐ伸びることからスギと呼ばれるようになったと言われ、古くから建材や桶などの材料として利用されてきました。
本州北端から九州南端・屋久島まで自生する日本の固有種で、屋久杉、秋田杉など多くの地域品種があります。幹は細く直立するのが一般的ですが、生育条件によっては幹が太くなることもあります。
このスギは神明神社のご神木で、目通り周囲約11メートル、高さ40メートル以上という市内最大の巨樹でした。江戸時代の文人、大田南畝の旅日記『壬戌紀行』の中には「大きなる杉の木あり。木のもとに新明の宮をたつ」と記され、当時から目を引く存在であったことがうかがわれます。また、この大スギの根元からは清水が湧き出し、「神明の清水」・「新明の泉」などと呼ばれて、江戸時代に水不足に悩んだ人々を救った白蛇・黒蛇の言い伝えも残されています
令和2年7月11日、豪雨などの影響により根本から倒れてしまいましたが、地域住民の熱意と努力によって幹の一部が神社境内に保存されました。また、様々な科学的調査の結果から、樹齢約670年であったことなどが判明し、今後も様々な分析により当地の環境やその変遷など知るための資料として活用されることが期待されます。
- 指定番号
- 瑞天第1号
- 指定年月日
- 昭和30年11月6日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 記念物
- 類別
- 天然記念物
- 時代・年代
- 員数他
- 1本
- 所在地
- 瑞浪市大湫町398
- 所有者・管理者または技術保持者
- 神明神社
大杉の保存事業について
令和3年度の大杉保存事業には、岐阜県清流の国ぎふ推進補助金の交付を受けています。
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