ヒトツバタゴ自生地(ひとつばたごじせいち)
ヒトツバタゴはモクセイ科に属し、主として湿地などに自生する落葉樹です。同じくモクセイ科のタゴ(トネリコ)に似ていますが、複葉のタゴとは異なり単葉であることから「一つ葉のタゴ」の意味でこの名が付けられました。当地方では「ナンジャモンジャ」「アンニャモンニャ」などとも呼ばれ、新緑の5月にはまるで雪が積もったように純白の花を咲かせます。
中国・朝鮮半島の一部と日本に分布し、国内では長崎県(対馬)と愛知県、岐阜県、長野県に限られ、希少樹種でもあることから、環境省・岐阜県の絶滅危惧2類(絶滅の危険が増大している種)に指定されています。
このように、ヒトツバタゴは分布域が限られて個体数も少なく、また学術的にも貴重であることから、多くのヒトツバタゴ自生地は国や県、市町村の天然記念物に指定されて保護が図られています。
瑞浪市では、釜戸町、大湫町
日吉町
稲津町において自生が確認されており、釜戸町宿の神明神社社叢(約2,082平方メートル)と字百田の半原沢に沿う断崖地(約135平方メートル)指定区域となっています。神明神社の社叢には特に大きい3本の成木が自生していますが、半原沢の成木1本は過去の台風で大きな被害を受け、現在は観察できません。
- 指定年月日
- 大正12年3月7日
- 指定の別
- 国指定文化財
- 種別
- 記念物
- 類別
- 天然記念物
- 時代・年代
- なし
- 員数他
- 1か所(2,082平方メートル)
- 所在地
- 瑞浪市釜戸町813番1外
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 神明神社
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