曽根氏庭園(そねしていえん)
曽根氏庭園(磁叟庵庭園)は、文久元年(1861)に製陶業を創業した曽根氏の邸宅に造られた近代庭園です。
初代曽根庄兵衛は地場産業の発展および振興に功績があったとして明治34年(1901)に緑綬褒章を受け、その際に岐阜県知事から「磁叟」の号を送られました。大正15年(1926)に邸宅を新築した三代目の曽根昇三は、間もなく庭園の造営に着手し、庭園は昭和2年(1927)に完成しました。作庭は名古屋の庭師の手によると伝えられています。
庭園と主屋などは塀で囲まれ、主庭は主屋の座敷の南側と西側に面しています。座敷からはこの主庭を一望することができ、かつては窯業関係者の社交の場としてとして使用され、その後一時期は茶房「磁叟庵」の店舗としても使われました。座敷から南を望むと右手屋に築山が見え、この築山から手前に向かって石橋のかかる枯流れがつくられています。庭内には花崗岩の飛び石が縦横に配置され、飛び石の分岐点には大ぶりの踏分石を配置し、随所に花崗岩の景石を据えています。また、ドウダンツツジを中心にイロハモミジ、アカマツなどの高木が植えられています。
近年、南西に隣接していた建物が火災で焼失し、塀の半分以上が焼けて、その際に一部の樹木が失われたために別の樹種が植えられましたが、それ以外は作庭当初の姿がよく保存されています。
なお、現在茶房「磁叟庵」は営業しておらず、通常は庭を見ることはできません。
- 登録番号
- 文部科学省告示第148号
- 登録年月日
- 平成28年10月3日
- 指定の別
- 国登録記念物
- 種別
- 記念物
- 類別
- 名勝地関係
- 所在地
- 瑞浪市陶町猿爪1103番2、1104番
- 所有者・管理者または技術保持者
- 個人
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