大川東第二群窯跡(おおかわひがしだいにぐんかまあと)

ページ番号1002351  更新日 令和2年2月17日

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写真:大川東窯跡群

瑞浪市南部の陶町には、江戸時代に中馬街道と呼ばれた道が通じており、この街道沿いでは安土桃山時代から江戸時代にかけて築かれた複数の窯跡群が確認されています。
大川東窯跡群は、陶町大川(旧・恵那郡大川村)を流れる大川川の北側に所在し、窯跡は大きく2か所(第1群・第2群)に分かれて分布しています。正長元年(1428年)あるいは文明7年(1475年)に武蔵国久良岐郡(現・横浜市周辺)から移住した加藤左衛門尉景信が窯を開いたとされていますますが、現在のところ、その時代にさかのぼる窯跡は確認されていません。また、天正2年(1574年)には4代目の羽柴景度が、信長から朱印状を授けられたとも伝えられています。
窯跡群には第1群に6基、第2群に7基の計13基の窯があるとみられ、昭和52年(1977年)に第1群の1・2・3・5号窯跡の発掘調査が行われました。その結果、大窯(幅の広い大形の焼成室をもつ窯)と連房式登窯(焼成室が階段状に配置された窯)という二つの形の窯跡が確認され、桃山時代の16世紀末頃から江戸時代前期の17世紀前半頃に操業していたことが明らかとなりました。
なお、現地で窯跡の遺構を見ることはできませんが、出土した陶片は明世町にある瑞浪市陶磁資料館で公開されています。

指定番号
瑞史15
指定年月日
昭和56年3月20日
指定の別
市指定文化財
種別
記念物
類別
史跡
時代・年代
室町~江戸時代
員数他
1箇所
所在地
瑞浪市陶町大川597番地の128ほか
所有者・管理者又は技術保持者
個人

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