水上向窯窯跡(みずかみむかいがまかまあと)
瑞浪市南部の陶町には、江戸時代に中馬街道と呼ばれた道が通じており、この街道沿いでは安土桃山時代から江戸時代にかけての複数の窯跡群が確認されています。
水上向窯窯跡群は、陶町水上(旧恵那郡水上村)を流れる水上川の南側に所在しています。永禄6年(1563年)に加藤萬右衛門基範が織田信長から制札(開窯許可証か)を受け、慶長8年(1603年)に水上に移住して窯を築いたと伝えられています(一説には、基範は水上で病死し、子の新右衛門・三右衛門が窯を開いたとされます)。
発掘調査が行われていないため詳細は明らかではありませんが、窯跡群には7基の窯があるとみられ、これまでに採集された陶片からは桃山時代の16世紀の末頃から江戸時代前期の17世紀半ば頃に操業していたと推測されています。
なお、現地では窯跡の遺構を見ることはできませんが、採集された陶片は明世町にある瑞浪市陶磁資料館で保管されています。
- 指定番号
- 瑞史13
- 指定年月日
- 昭和44年9月2日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 記念物
- 類別
- 史跡
- 時代・年代
- 室町~江戸時代
- 員数他
- 1箇所
- 所在地
- 瑞浪市陶町水上110番地の6ほか
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 瑞浪市
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