中山道(なかせんどう)

ページ番号1002345  更新日 令和4年4月30日

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写真:中山道(十三峠)

写真:中山道(琵琶峠)

写真:中山道(平岩)

中山道は江戸時代の五街道のひとつで、東海道と同じく江戸日本橋を起点とし、草津で東海道と合流して京都三条大橋に至ります。中仙道などとも表記されましたが、享保元年(1716)、幕府は東山道の内の中筋の道として中山道の表記を採用しました。武蔵の板橋宿から近江の守山宿までの67宿と、草津・大津宿を合わせて中山道六十九次とも呼ばれ、東海道と並ぶ重要な街道でした。
瑞浪市内の中山道は全長約14.3kmにおよび、美濃国奉行の大久保長安により整備されたといわれます。慶長9年(1604年)には47番目の宿場である大湫宿(大久手宿)、同15年(1610年)には48番目の宿場である細久手宿が設置され、多くの旅人や物資などが行き交いました。現在の市街地から距離を隔て、北部丘陵地帯を通過しているために往時の面影をよく留めており、このうち、十三峠の権現坂付近から地蔵坂付近の約1.5km、十三峠のしゃれこ坂付近から寺坂付近の約0.5km、琵琶峠付近の約1km、奥之田一里塚、秋葉坂から御嵩町境までの約1.2kmの区間が史跡に指定されています。
十三峠は天保13年(1842)刊行の『東海木曽両道道中懐宝図鑑』に「大久手より大井の間を十三峠といふ。さかおほし」と記されるように坂道が続く道筋です。出典は不明ながら「十三峠にまけ七つ(おまけが七つ)」と言われたと伝えられており、権現山一里塚や巡礼水、阿波屋の茶屋跡、三十三所観音石窟、尻冷やし地蔵などがあります。
琵琶峠は大湫町と日吉町の境に位置する標高約557メートル(道部分は約544メートル)という美濃国内で最も高い峠で、『木曽路の記』『濃陽志略』『壬戌紀行』『新撰美濃志』などに記された名勝地でもあります。約730mの石畳が復元整備されており、矢穴の確認できる石材や八瀬沢一里塚があります。なお、指定区域外ではありますが東上り口付近には『木曽路名所図会』に描かれた二つ岩(烏帽子岩・母衣岩)もあります。
秋葉坂から御嵩町境まではおおむね平坦な道筋ですが、東部の秋葉坂は急坂で、付近にはその名称の由来となった秋葉坂三尊石窟があり、また西部には鴨之巣一里塚があります。

指定番号
文部科学省告示第83号
指定年月日
令和元年10月16日
指定の別
国指定文化財
種別
記念物
類別
史跡
時代・年代
江戸時代
員数他
5区間
所在地
瑞浪市大湫町・日吉町
所有者・管理者または技術保持者
瑞浪市

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