平成29年11月9日 瑞浪高等学校
若者が住みたくなる（帰ってきたくなる）まちについて
1.参加者意見
瑞浪市は自然が豊かで、土地が安いところが良いところです。商店街にお店が増え、大きい公園や保育園をつくることで若者が増えると思います。
市長の回答
自然が豊かなことは誰もが認めるところであり素晴らしいことです。土地の安さは、恵那市、中津川市と比べると高いかもしれませんが、多治見市、土岐市と比べるとはるかに安いですから、これから家を建てたい方は瑞浪市で土地を買う事でいいこともあると思います。
保育園や公園をつくることについては、今のところ大きい公園は、化石公園が瑞浪市で一番大きな公園です。同規模の公園が稲津や陶にあるとバランスがいいと思いますが、この語る会でも公園がほしいというご要望をいただきましたが、場所がないことや財政的な優先順位は低い状況です。大きな公園をつくることは、将来の課題にしたいと思います。
保育園は、瑞浪市内には、各地域に8園あります。現在は、幼児園として、1つの施設に保育と教育の機能を有し子ども達が一緒に過ごせるようにしています。幼児園は、各家庭において、保育と教育を選択できる仕組みとなっています。その他、民間保育園として、愛保育園、せいわ保育園、啓明保育園の3園があります。幼稚園は私立の中京幼稚園があります。市が8園、民間が4園と12園ありますから今のところ瑞浪市では東京とは違い入園できますので、新たに保育園をつくらなくてもいいと考えています。ただ、稲津地区は子どもの数が増加していますから、稲津幼児園の保育室を来年の10月までに増設します。このように瑞浪市では園児の数に応じ保育室を確保していますので、繰り返しになりますが保育園をつくる計画は必要がないと考えています。
商店街は、市が経営するわけにはいきませんので、民間の商店街の方々が企業努力をしてもらい、若い皆さんが通いたくなるような魅力的なお店にしてほしいと思っています。国県市は、補助金という形で支援をしていますので、この制度を活用して賑わいのある商店街にしてもらいたいと思っています。
2.参加者意見
瑞浪市の良いところは、駅のトイレがきれいなところで、うれしく思います。
奨学金で返済の必要のない制度は、とても良いと思います。
就職先や商業施設が増えると瑞浪市へ帰ってきたくなると思います。
市長の回答
昔は公共施設のトイレは汚かったですが、JRさんもきれいにされ、市もきれいにさせていただいています。ただ、維持管理をしていないと多くの方が使用されますので汚くなりますから、定期的に地域の方に有償で清掃をお願いしています。
奨学金は、毎月高校生に1万円、大学生に3万円を給付しています。返済はいりません。この経緯は稲津町に親戚のある神奈川県横浜市で病院を経営して成功した方がふるさとである瑞浪に3億円を寄附していただきました。寄附者は、苦学された経験から大学生に給付して返済しない仕組みにしてほしい旨の条件を提示されました。大学生が返済不要の給付となったことから高校生も市の負担で貸与から返済不要の給付に変更しました。
働く場所は、企業誘致をして若者が働きやすい環境整備に努めています。小説、ドラマで有名な下町ロケットがありますが、瑞浪にもボーイング社の旅客機のドアを製作されている中小企業があります。
商業施設は、土岐市にあるような施設が瑞浪市に来ても経営が成り立たないと思いますので、瑞浪市を暮らしの場所としてほしいです。
3.参加者意見
周りに家がないところなど、外灯がないところが多いと思います。
自転車で通学していますが、歩車道で自転車が走行しやすくなればいいと思います。
市長の回答
防犯灯は、家がまばらなところは設置している箇所が少なく暗いところもあると思います。中京学院大学との市長と語る会では、大学から寮までが暗いということで、防犯灯を設置した経緯があります。市内で3,800基程設置されていまして、設置は瑞浪市負担ですが、電気代など管理は地元になりますので、設置してほしい場所を教えていただければ区長さんに相談しますので、よろしくお願いします。
車道と歩道については、スペースがあれば自転車専用道などつくることも可能ですが、ご要望とおり難しいところもあります。ご指摘の場所を教えていただければ調査しますので、よろしくお願いします。
4.参加者意見
公園が少ないと思います。公園があれば子育て向けの市になると思います。
瑞浪ボーノポークや自然を活かした観光スポットができればいいと思います。
市長の回答
公園についての要望は稲津の皆さんからご意見が多いです。大きな公園ではないですが、小さな児童公園は数か所ありますので、小さいお子様はそこで遊んでいただき、大きくなれば化石公園を活用いただきたいと思います。
瑞浪ボーノポークなど特産品を使った観光スポットは、きなぁた瑞浪です。野菜を生産している農家の皆さんの要望により、朝採れの野菜などを売ることができる施設を建設しました。ここでは、瑞浪ボーノポークも販売されています。隣の農家ダイニングさくらでは、瑞浪ボーノポークや野菜を食べることができます。ある面では瑞浪ボーノポークの拠点となっています。売上については年々伸びているものの、マンネリ化から売上が横ばいとなっていますので、10億くらいの安定的な売上を目指すため、加工場を建設しその場ですぐ食べることができるバーベキュー場の建設について、県と調整しているところですので、もう少し待っていただきたいと思います。そのほか「豚道」というお店が、名古屋市に6店舗、可児市に2店舗、東京に1店舗あり、次は銀座に出店したいとの意向があります。是非市内、市外のお店で美味しい瑞浪ボーノポークを食べていただきたいと思います。
5.参加者意見
通学にバスを利用していますが、バスの本数が少ないので通勤通学の時間帯に合わない場合があります。バスの本数を増やしてほしいです。
市長の回答
バスについては、民間のバス路線に市の運営するコミュニティバスやデマンドタクシーを運行することはできません。東鉄に増便をお願いしていきたいと思います。
6.参加者意見
瑞浪駅前に降車場が少ないので、利用者に対して不便だと思います。
小里城大橋の瑞浪側のトンネル内の電気が暗いので、改善をお願いします。
市長の回答
そのトンネルは、県道ですので、調査して県に要望していきます。
瑞浪駅に関しては、昔から使い勝手が悪いというご要望で10年間で3回程直していますが、苦情は0ではありません。駅前再開発時に改善できればと思っています。駅裏の利用も検討していただきたいと思います。
7.参加者意見
部活動などのスポーツを学校外で行うことができる施設があるといいと思います。大きい公園はいりませんので、少しでもできるような場所があればいいと思います。
中高生が遊べる場所がほしいです。
空き地を活用して、営業などで土地貸を行い、市の活性化に繋げるといいと思います。
自然は多いので、自然を壊さない程度に子ども達がのびのびと遊べる場所をつくればいいと思います。
市長の回答
スポーツ施設は、学校以外でもつくってほしいという要望は多くあります。瑞浪市にはサッカー場はないですが、あとは大体あると思います。スポーツ施設について、平成24年の清流国体を契機に施設の改修を行いました。まずは体育館をリニューアルし、国体ではソフトテニスの会場となりましたので、コートを増設し12面整備しました。県下では1番の施設となっています。アーチェリー場はソフトテニス場を増設したために、少し狭くなりましたが、新しくリニューアルしました。その他、弓道場については、施設がありませんでしたので、新しく化石公園の中に整備しました。そのような施設ができた結果、弓道人口も増えています。野球場は、スコアボード、フェンス、グランドを整備しました。市民競技場（陸上競技場）は、設計中であり来年度予算措置できれば、整備する計画となっています。
バスケットは、市民体育館や小中学校の体育館を団体申請になりますが活用していただきたいと思います。フットサル場は3面ありますが、サッカー場はありませんので、他市の競技場を活用していただきたいと思います。
遊べるところがないことについては、ゴールデンパークやレジャックなどゲームセンター等がありましたが、今はありません。市で運営するわけにはいきませんので、民間に任せているところです。お話があれば応援したいと思います。
8.参加者意見
ゴミ箱がなく、ゴミを捨てたい時に捨てることができないので、大量にゴミ箱を設置することで、まちがきれいになると思います。
市長と語る会をやって実際取り入れられた事例を教えてください。
市長の回答
ゴミ箱は、瑞浪駅前にもありましたが、家庭ゴミなどが増え問題となったことから、ゴミ箱を計画的に少なくしています。ゴミはご自身で処理していただきたいと思います。
市長と語る会から実現した取り組みは、数えきれませんが、大きな取り組みとしては、瑞浪市は、中学校卒業まで医療費が無料です。これは、市長に就任した時に最初に行いました。小田地区の地域懇談会である女性からの要望があり、当時は市議会議員でしたが非常に重要なことだと感じ市長になった場合、絶対実現しようと思い、マニフェストの一番に医療費の無料化を掲げました。
そのほか、中学校の統合です。前髙嶋市長の課題でもありましたが、検討に留まり将来に向けての結論が出ず、統合までには至りませんでした。私が市長となり、語る会で日吉の若いお母さん方（保育園のお子さんをお持ちの）から瑞陵中学校に通学させてほしいとの要望がありました。周辺の方々の考えがよくわかりましたので、教育委員会に指示を出したところ、統合に向け協議することになりました。当初は反対もありましたが、突破口になったのは、若いお母さん方のクラス替え、部活ができる環境に期待している気持ちが強いことでした。その結果6校ある中学校を3校にする統合再編を行うこととなりました。
9.参加者意見
瑞浪市は、高齢者が元気で、あいさつもされ、明るい雰囲気で良いと思います。
多治見市も以前は自然豊かでしたが、開発が進み、自然が減ってきています。瑞浪市はまだまだ自然豊かですので、懐かしさを感じます。
これからは、高齢者がどんどん増えますので、福祉サービスの充実を図ることや、少子化対策として、子どもの誕生により交付金など手当を支給することをどんどん行っていけたらいいと思います。
市長の回答
高齢者のサービスは、いろいろな制度があり手厚いです。一方、子育て支援は高齢者のサービスと比べ不足していると思います。市議会議員や市民の方からも高校、大学の医療費無料化のご意見がありますが、私は無料化する考えはありません。あくまでも義務教育までは我々行政の仕事であり、高校大学はそれぞれ志をもってご自分で選択して行かれるわけですから、奨学金などそれぞれの努力で行ってほしいと思います。仮に高校の無料化をする予算があればそれを子育て支援の方に回し、結婚しやすく、子どもをつくりやすくしたいと考えています。
高齢者サービスは維持し、子育て支援は拡充し、子どもを増やしたいと思っています。
10.参加者意見
瑞浪市は、今でもいいまちだと思っています。私は恵那市明智町から通学していますが、瑞浪に住みたいと思っています。なぜなら、吹奏楽部の活動で、きなぁた瑞浪を訪れた時、地域の方々がすごく優しく接してくださいました。
温かさがある雰囲気が好きなので、幼児から高齢者の方まで交流できる機会が沢山あればよいと思います。
市長の回答
ソフト面の取り組みは予算がなくても、皆さんの創意工夫でできることだと思います。もっともっとアイデアを出して全国で先進的な取り組みをしている地域もありますので、そういう場所へ行って学んで取り入れて、瑞浪市を良くしていきたいと思っています。
ブータンは、世界一幸せな国と国民は感じているそうです。決して豊かな国ではありませんが9割程の国民は幸せを感じています。物質的な豊かさはないですが、精神的な心の豊かさがあるのがブータンだそうです。
そういう市政運営を行い、第6次瑞浪市総合計画の目標都市像を幸せ実感都市みずなみを実現したいと思います。
皆さんが人生の様々なシーンで瑞浪で暮らし働き学び幸せだと思っていただけるような、精神的に豊かな瑞浪市にしたいと思っています。