平成30年6月13日 稲津地区

ページ番号1003080  更新日 令和2年2月17日

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1.市道水洗・中学校線先の拡幅工事について

参加者意見

小里川から瑞浪南中学校の北側までは、片側1車線歩道付きの立派な道路ができているが、その先の県道までの約300メートルは、道路が狭く一部未舗装で交通をはなはだしく阻害している。
この道路拡幅工事は、萩原区民の多年にわたる宿願であり、この道路が完成することは、稲津町北部と稲津町南部を結ぶ交通の利便性の向上と小中学校の通学路、生活道路としても利用できるようになり、町の発展に及ぼす効果は計り知れないものがある。
道路に関わる土地の地権者や利害関係者との交渉など、いろいろ困難があることは十分承知しているが、早急に対応してもらうことを切に願う。
また、いつまでに対応してもらえるか具体的な説明を求める。

市長の回答

このことは十分認識しており、地元の議員も熱心に要望されています。
この件は、先送りしているわけではなく、出来ない理由があります。出来ない理由は、用地買収が一部できていないことが大きな理由です。現在、13名の地権者の方と交渉をしています。13名のうち市内在住は2名、市外在住が11名となっており、用地交渉に賛同いただけないのが一番のネックとなっています。再三お願いをしていますが、うまく理解をいただけません。決して事業を先送りしているわけではなく、用地交渉できれば進めていきたいのは何回も御説明しているので、御理解をいただきたいと思います。土地が確保できなければ、道路も建物もできないので、地権者の方には理解をいただくように引き続きお願いをしていきたいので、よろしくお願いします。

2.県道20号線の歩道設置工事について

参加者意見

稲津町下小里交差点から瑞浪方面を結ぶ県道は、主要幹線道路として交通量も多く、朝夕は渋滞も生じている状況である。この部分の県道には、専用歩道がなく車道の路側に白線が引いてあるだけで、歩行者や高校生など自転車利用者は、日々、非常に危険な状況下で通行している。特にコメリ瑞浪稲津店から瑞浪方面へ向う竹藪までの間は、カーブしており見通しも悪く特に危険で、いつか死傷者が出るのではと心配している。
県道の管理者である岐阜県に対して、早急な歩道設置工事を行ってもらえるよう、瑞浪市から強く要望してほしい。
なお、この件については、平成29年度稲津町区長会から市長に対して要望書が提出しており、危険箇所に関わる地権者には(前)稲津町区長会長からこの現状を説明して理解を得られている状況となっている。
いつまでに対応してもらえるか、具体的な説明を求める。

市長の回答

県道20号の歩道設置の御要望ということで承りました。以前から御要望いただいておりますし、区長会長も地権者の御理解を得られているということで大変ありがたいです。しかし、この道は県道であり、市道ではないので、県に要望をしていきたいと思っています。地元の御努力もあって、地権者にも協力していただけるということを付け加えて県に要望していきます。
7月3日に多治見土木事務所にお願いに行きますが、所長以下、幹部の方が現場を確認することになっていますので、時間があえば立ち会っていただければと思います。地元の要望を、地元の声として所長に言ってもらえれば理解も深まると思うので、よろしくお願いします。

3.稲津町人口維持の対策等について

参加者意見

人口減少は、今や日本の社会問題となっている。そのような大きな問題は、今に始まったことではなく、過去25年前から予想されたことだといえる。ただ、「誰かが考えてくれるで、ええわ」的な呑気な風土、ある意味無責任な風土の表れではないだろうか。
昨今の人口減少社会の問題の根底は、大きな括りでいうと、やはり「人材」だと思う。戦前の「産めや増やせよ」は乱暴すぎるが、目指したところは結局は人材である。人が、家族、家庭となり、地域となる。地域が市町村となり、さらに県となり、国となっていることをみると、現在の日本における基盤は人材といえる。
人間は、所詮動物である。自然の摂理に逆らっては、何かとしっぺ返しを食らう。セクシュアルハラスメント、パワーハラスメントなどと言われようと、若い人にも、考えて実行してもらわなければ、空論で終わる。
現在の25歳前後の市民の出生時の数と、現在の和の比率等を検証、検討しなければ、何とも言えない。市民として、就職している数がどのくらいなのか。この若者たち、その子たちが、今後30年の瑞浪市を形成するうえで、大切な人材であるということを忘れてはならない。若い人にとっての住みやすい環境を作っていかなければならない。それは、若い人のみでは、すぐには構築できないから、現在のロートルの「産官民」の地域力と、次世代の若者を交えた新しい地域力で、発想していくべき。
まず、浅はかに思いつくのは、

  1. 現状の確認、人口構成、就業、生活形態等
  2. 雇用の創設、確保
  3. 集団お見合い等の創設
  4. 住宅の確保、福祉の充実
  5. 地域との連携

2の雇用問題は、具体的に企業を誘致して雇用創設する、前時代の施策はうらやましいが、この時代に簡単にできるわけがない。本市や美濃加茂市の大企業のように撤退されたら目も当てられない。
また、現行の市内の就業形態を年齢別に調査して市の問題、各地区の問題を提起し、みんなで認識しないとお上の仕事となり、下々には伝わらない。提起された問題を、商工会議所等、関係行政、まちづくり推進協議会等の「産官民」の「チームみずなみ」的な部署にて集約しないと、各地区バラバラでまとまらない。3から5は、2が解決すれば、おのずと解消できる問題であると思われる。
「そんなこと昔からやっとる」といわれる方もおられると思うが、現時点で問題が生じている現在は、現行人材で、未来社会の構築をやっていかなければならない。現在のこの豊かな生活環境を構築してくれた先人の方々に恥じないように、この豊かな生活環境を、これからの子どもたちに残せるように。
そのような中、現在市としての働きかけに稲津町は、幸い新しい住宅が公民館周辺に建っていることは、喜ばしいこと。市の新世帯への優遇対策の成果だと思う。
ただ、単一の住宅だと、高蔵寺ニュータウン、ホワイトタウン、明賀台のように一世代での住まいなので、継続できる工夫を、行政サイドとして対策を教えてほしい。

市長の回答

かつて稲津町には、地場産業の陶磁器の原料企業や製造企業が多くあり、基幹産業として市の雇用を支えていました。
しかし、100社近くあった窯業関連企業も減少し、大きな雇用確保が出来なくなってきたので、新しい企業を誘致するしかないと考え、前市長から積極的に企業誘致をしてきました。前市長は、山田町に工業団地を作って、現在12社が操業しており、順調に事業を続けております。また、大企業であるアイシンAWの100%出資会社であるエィ・ダブリュ瑞浪も誘致することもできました。当初は750人態勢でスタートし、今後雇用の増員もあると聞いており、増員後の従業員は1,000人以上にもなると聞いています。
エィ・ダブリュ瑞浪は、瑞浪市内事業者を積極的に活用したいと言っており、市内の様々な企業にも良い影響が出ると期待しています。アイシンAWの関連企業の2社が瑞浪に進出することが決定しており、釜戸町では、自動車部品製造会社のダイキャスト東和産業が新工場を建設して操業する予定です。そこでは100人ほど雇用したいと社長はおっしゃていました。また、小田に柴田陶器の倉庫がありましたが、そこを年商200億の大きな企業である司企業という自動車部品専門配送会社が土地を借りて、トラックのターミナルを作るとのことです。そこでも50人ほどの社員を雇用したいと社長から言っていただいております。その他の企業も土地があれば進出したいとの声を聞いています。
しかし、市内では工場用地がないのが課題です。そこで、現在は学校跡地の利活用を検討しています。具体的には、釜戸中学校が来年の4月に、瑞浪北中学校への統合により空校舎となるので、地域の活性化に繋がるような利用をして欲しいとの条件で、正式に公募を始める予定になっています。公募では、価格の面だけでなく、地域に貢献してもらえる会社かどうかも決定のポイントにしたいと考えています。
今、どの企業も人手不足で、岐阜県全体の求人倍率は、1.95倍くらいです。1人に対して、2人分の募集があるくらいです。東濃では、2.07くらいの倍率であり、ある面では、過当競争にもなっています。これから企業誘致を進めていきますが、雇用が集まるかの心配があります。エィ・ダブリュ瑞浪も心配していましたが、契約社員や期間工で採用せず、最初から正社員で募集をしたことが功を奏し、あっという間に人が集まり、定員に対して2倍近くの応募がありました。良い企業が来れば、多くの方が集まってくれるかと思います。市も引き続き雇用確保の支援を行っていきたいと思っています。
集団お見合いの創設については、相当前からお見合いの相談をしています。若い方が結婚して子どもを産み、出生率を上げないと人口は増えません。そのためにもまずは結婚してもらわないといけないということで、いいパートナーに出会えるように結婚相談員を6名採用して、ハートピアで結婚相談会を定期的に開催し、希望を聞きながら紹介してお見合いする活動をしています。
その他、市内にはコウノトリの会があり、校長OBがボランティアでお見合いパーティーを開催しています。
他にも市内の個人、団体の方で、お見合いパーティーを企画したいという方に対して、市は最大10万円の補助金を出しています。会場を借りたり、チラシを作ったりするのに利用できます。パーティーのアルコール代は実費となりますが、そのような支援をしています。また、自分の店でお見合いパーティーをやりたいとの申し出に支援をしたり、市内には消防団員が450人くらい居ますが、出会いの機会がないということで、消防団幹部がお見合いパーティーを企画して開催しています。協議会等が中心となり実施する計画があれば、補助金を利用してもらい、お見合いの場を設け、出会いの機会をつくっていただければと思います。このことについては、後期基本計画でも引き続き施策として位置づけます。
住宅、福祉の確保については、福祉関係でも様々なサービスをしていますし、市内には優良宅地もあり、稲津では区画整理はできていませんが、ミニ開発ができており、直ぐに買い手がつくといわれているように、市内でも元気のあるところだと思っています。これはまちづくりが総合的に評価されているのだと思います。
稲津幼児園も、未満児が増えて教室が足りなくなってきているので、そのことを見越して幼児園の大規模改修を行い、部屋の増築を今年3月までに終えて、20人多く入れるようになりました。稲津に若い人が移り住んできたおかげで、若い人が増えてきています。
もう一つ、お手元の冊子、ライフスタイルズの13、14ページに記載のあるように、瑞浪市に住み続けるための奨励金制度を設けています。市外の人が三世代同居・近居のために市内に家を建てるときは、最大75万円の商品券を交付しています。これは市内でしか使えない商品券です。また、40歳未満の2人以上の世帯が市内の民間賃貸住宅を新たに借りると、毎月1万円で最大24万円の商品券を交付をしています。耐震診断、耐震補強工事の支援制度もあるので、この冊子を持ち帰って見てもらい、家族や知り合いに家をどこに建てようかと迷っていたら、瑞浪を紹介していただけるとありがたいです。東濃5市では、瑞浪が一番充実した支援だと思っています。
御提案いただいた住宅の確保、福祉の充実には今までも取り組んでおり、これからも後期基本計画に位置付けていきたいと考えています。地域との連携は、稲津地区は模範的で、稲津は他と比べて充実したまちづくりができています。町民の絆が深いと感じています。稲津は順調に進んでいると思いますので、役員だけでなく、多くの町民が参加できる工夫をしてもらえるとありがたいです。

4.森林整備について

参加者意見

標高794メートルの屏風山の西向きと、北向きの山半分が、私たちの稲津町萩原である。自然豊かな山といえば聞こえは良いが、山に入れば松枯れでの倒木、手入れの悪い雑木林、人工造林など。
昭和40年、50年頃(1965年から1975年頃)までは、風呂等を沸かす燃料に薪を使用していた頃は、山に入る人たちがいて、山にも活性があり、四季折々の山菜、きのこ、自然薯、木の実などの恩恵を受けていたものだった。それらの習慣も、時代とともになくなり、山が荒れて今日に至る。
屏風山の山肌にも、砂防堰堤、治山堰堤なるコンクリート構造物が、いくつも作られており、山肌の崩壊防止に役立っている。
昨今、異常降雨の土所崩れ被害、流木による被害拡大、色々な原因がありますが、森林整備の有無も影響あると聞いた。治山というものは、終わりはない。維持管理し続けるものである。治山と造林事業ともに市の管轄ではないかもしれないが、環境整備の観点から、治山事業、森林整備事業(造林事業)の係り方を教えてほしい。

市長の回答

大切な御提案と思いますが、県の事業ですので、調べてきた内容を説明します。
治山事業は県が主体となっており、事業地を選定して行っています。瑞浪市は連絡調整をしています。今後は、周知が足りない部分があるので、チラシなどを作っていきます。区長からの要望を土木の面ではいただいていますが、治山についても要望を受けて、県に繋ぐことをやりたいと考えています。今できていないので、区でとりまとめた要望を県に繋ぐことを行っていきたいと考えています。森林整備事業は市が直接やっておらず、森林組合や林業経営体等に行ってもらっており、市の単独事業としては行っていません。
県が森林環境税を徴収していますが、森林環境税は山の整備のために使う税金で、それを活用して、稲津町と土岐町を結ぶ歩道脇の不良木の伐採を行う予定です。平成36年からは国も森林環境税を徴収する予定であり、来年度からは、国の森林環境税の配分が開始される予定であるので、情報をいち早くキャッチして皆さんに提供していきたいと考えています。

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