平成30年6月4日 日吉地区

ページ番号1003076  更新日 令和2年2月17日

印刷大きな文字で印刷

1.イノシシ等有害鳥獣からの被害を少なくするために

参加者意見

瑞浪市における有害鳥獣被害防止策について、教えてほしい。
下記の提案について、具現化の可能性を教えてほしい。

提案内容

  • 有害鳥獣駆除事業の実施
  • 有害鳥獣捕獲奨励金の増額
  • ハンターの養成

有害獣駆除を猟友会の方のボランティアだけに頼っていては、イノシシの頭数は減らないと考えられるので、市による有害鳥獣駆除事業(例えば、指定管理有害鳥獣駆除事業など)によりイノシシ頭数を激減させて欲しい。
捕獲報奨金の増額により猟友会の方のやる気を一層高め、捕獲数像に繋げて欲しい。
ハンター数の減少と高齢化に対応するため、ハンターの養成講座等を開催し、ハンターの養成を進めて欲しい。

提案のねらい

  • 有害鳥獣から日吉町の美しい自然や農作物を守るため
  • 子どもなどに人的被害が起きる前の対応が必要である。
  • 地域を荒らすイノシシの頭数を減少させる。(イノシシの侵入を防ぐ対策ができても、イノシシの頭数が少なくならないことには、対策不十分な農地を探し新たな被害が発生する。

イノシシによる被害等の現状(私の場合)

  • 山際の畑がイノシシにより掘り起こされ、作物に被害が出たり、棚田の石垣が壊されたりした。8年間は電気柵で侵入されなかったが、今年からはワイヤーメッシュで侵入防止を図っている。
  • 裏山に大きな穴が掘られ(タケノコを掘った穴?)、水道が変わり大雨時に土砂が流れてきて、山崩れの心配もある。
  • 夜間道路を歩くとき、イノシシの動く音や鳴き声がして、不安を感じた。

市長の回答

鳥獣被害を無くすために市が行っていることは、平成28年度に瑞浪市鳥獣被害対策実施隊という組織を作り、メンバーを猟友会に相談して推薦していただきました。猟友会から推薦をもらった19名の方に隊員として任命し、駆除の実施にあたってもらっています。現在は2名増え、21名の方に鳥獣被害対策実施隊員として鳥獣対策をしていただいております。
具体的に、防除については、イノシシが好む耕作放棄地をなくす必要があり、農業委員会の協力も得ながら耕作放棄地の解消や農地利用の斡旋をしています。農業委員会の委員の方にも市内を定期的に見回り、耕作放棄地の調査や対策をしていただいております。
また、ワイヤーメッシュや電気柵の補助もしていますので、活用していただきたいです。野菜くずを畑のまわりに置いていると、それが餌となって呼び寄せる恐れもあるので、生ごみはしっかりと処分し、ごみとして処理していただけるとよいです。
最新の取り組みとしましては、わな監視通報装置を活用しており、市内にはイノシシを捕獲するわなを388基設置しています。これまでは、わなに掛かったかどうかは猟友会の方が毎日巡回して確認されており、大変な労力が掛かっておりましたが、最近はICT機器を利用して、わなに掛かると携帯電話などにメッセージが届き、実施隊員がそこに駆けつけて処分しています。現在56機がICT対応となっており、効率的になったとのお言葉もいただきました。
2つ目として、実施隊員は危険な役割も担ってもらっており、大変ありがたいと思っています。昨年まではイノシシ一頭捕獲するごとに8,000円の報奨金を支給していましたが、今年から1万円に増額しました。一方、猟友会の方は高齢化しているため、ハンターの養成が重要ですが、若い人のなり手が少ないと聞いています。わな捕獲の講習会を行っており、猟友会の技術の向上が図れる指導などのお願いもしています。
その他にも、新規でわな猟の取得をする方には一部補助もしており、補助を利用してわな猟の資格を取得してもらえるとありがたいです。

2.空き家対策について

参加者意見

日吉町内において、子どもは町外で家を建てて戻ってこず、2人暮らしの家が多く、この先空き家が増加することは間違いない。
現在、空き家バンクに登録されて活用されてみえる方はたくさんいると思う。空き家の斡旋、管理を地域に任せていただいて、まちづくり・区長会で一体となった取り組みができないものかと思う。

市長の回答

これまでにも様々な対策に取り組んでいますが、若い人は学校も含めて名古屋等に行ってそのまま就職しているのが現状で、人口が減っており、空き家も増えてきていると実感しています。しかし、空き家をそのままにしておくと、家は朽ちていきます。人が住んで窓を開けたりすることで家を維持できますので、新しい方に空き家を借りてもらったり、買ってもらったりして住んでもらうことは重要です。
空き家バンクを通じて空き家を買ってもらったりしますと、本日配布しましたパンフレットの13、14ページにもありますように、瑞浪市が地方創生の一環として実施している奨励金制度により奨励金を交付しています。具体的には、市内の方が移り住んだり、市外から瑞浪市に移り住んだりする際に奨励金として商品券を交付しています。また、空き家空き地バンクに登録されている家を購入された際に、そのまま住める家もありますが、傷んでいる家については、改修した方に対して、空き家等改修補助として最大100万円の補助をしています。
できたら地元でも空き家・空き地解消に取り組みたいとの御提案は大変ありがたいですし、面白いです。先進事例としまして、大湫町では以前から転入対策委員会を立ち上げており、町内にある空き家などを調べて、発信して、空き家に住んでもらうような活動を町をあげて取り組まれました。昨年だけでも12、13件の転入があったとのことです。4月に大湫でパターゴルフ大会が開催されますが、その前に転入者を町民の前で紹介することを行っています。転入した方は若い人が多く、夫婦と子どもといった方も自己紹介を今年の4月にやっていただいたので、うまくいっていると思います。大湫のシステムをみていただき、取り入れられるようでしたら是非参考にしてみてください。

3.災害時における避難等

参加者意見

日吉町は土地も広く、山沿いに住宅があるため土砂災害等が大変心配。高齢者の方も多く、いざという時に安全がどう確保されるのか。行政と地域が一体となった取り組みが必要と考える。

市長の回答

昨年8月18日に土砂災害が起き、中央自動車道に直撃して、釜戸町の民家に災害が出ました。全国でも放送されて、全国から心配の電話がありました。7月には稲津で小さな土石流が発生し、1件の家を襲いました。陶町では小さな川が氾濫して、陶の大切な病院が被害にあって、これをきっかけに病院が閉まると困るということで、地域の方が復旧作業をされていました。そして日吉町の平岩でも数年前に川が氾濫して、家に水が流れ込みました。
災害は防げません。必ず起きます。できることは、起きたときに被害が小さくなるような減災対策に取り組むことです。家具転倒防止を行っておけば自身の備えになりますし、土砂災害の危険性のあるところは、裏山の変化を常に観察する、台風が近づいたときには家族で裏山の変化を見守り、土砂災害の前触れを察知して、早く避難することが大切です。災害を防ぐ一番の手立ては自助。自分と家族は自分で守るのが基本中の基本です。自分が助かったら、隣近所を見回して、もし被害があったら助けに行く共助。まずは自助で自分を守り、安全を確保したら近所に助けに行く共助。次に公助です。警察や自衛隊が来るまでには数日経ちます。阪神淡路大震災の時も多くの方が亡くなられましたが、その方の多くは家具の下敷きになって逃げられず、火事に巻き込まれて亡くなった方でした。地震の備えがあれば、あれほどの多くの方が亡くなられなかったと言われていますし、その時に救助したのは地域の方です。役所が来て自衛隊が来て本当にひどい下敷きになったのを助けたとも聞きましたが、先ずは自助共助が要となってきます。
そのためには、防災訓練が必要です。今までは、日吉町で全町の防災訓練を行っていましたが、それだけですとイメージとしては分かりますが、自分がどうしたらいいかまでは思い付きませんし、実践的な経験ができません。市としましては、市内8地域の総合防災訓練は一巡しましたので、各区単位、組単位で、地域で実践的な防災訓練をしていただきたいです。各地域の地形にあって、想定される災害に対応した防災訓練を実施して欲しいとの要望がありましたので、その際には組長さんに相談していただけるとよいと思います。
防災士という資格がありますが、防災士の方が市内に200名ほどいらっしゃいますし、日吉町でも20名くらいはいらっしゃるので、地域の防災訓練するときに指導者として地域の方と一緒に防災訓練をしたり、防災の指導をしていただけますので、地区ごとの小さな防災訓練を実施していただけるとありがたいです。防災訓練は昨年度だけでもおおよそ70箇所で実施しています。ボランティア救援会といった組織もあり、そことも連携して防災訓練もしています。
備えあれば憂いなしですので、是非とも平時に訓練を行って欲しいです。日吉町は面積が広いですが、コミュニティセンターは避難所になりますので、ここまで来てもらえれば防災倉庫もあり物資もあります。ここまで来られないケースについては、市内に13のゴルフ場がありますが、災害時にはクラブハウスを開放する協定を結んでいます。広いレストランやお風呂、多少の食料もありますので、非常の際にはゴルフ場に駆け込んでいただければよいかと思います。
どこに逃げればいいのか、日頃から家族と相談して避難路も事前に検討していただきたいです。しかし、ただ家の外に逃げればよいというものでもありません。冷静に判断していただき、夜道を逃げるより、2階に逃げるなど災害の状況によってシミュレーションしていただけるとよいと思います。

4.リニアの経済効果について・倒木対策について

参加者意見

リニア工事の状況として、本日から夜中の午後0時まで工事との通知が来た。1日に4回の発破をやるとのこと。本日も鈍い音があったのでそれが発破だと思う。明るいうちはいいが、夜中の11、午後0時にあの音が出て、寝ている時にあたるとどうかと思う。実際に騒音、振動低周波があると聞いている。このような意見は、企画政策課長に音頭をとってもらい、月に一度まとめてもらっているのでありがたい。続けてもらいたい。
青少年育成会議で、リニアは地元に経済効果がある、と市長が言われていたが、経済効果は、騒音や振動の犠牲があって、初めて生まれると思った。しかしそれは違う。そんなマイナス思考ではだめで、これをきっかけに南垣外の活性化を図るべきとの話をした。しかし、名案が出てこない。このままだと、家が一軒減り、二軒減りとなってしまう。今何か対策をしなければと思うが、南垣外にはそのリーダーがいない。市と相談したり、全国の事例を紹介してもらったり、指導してもらえるとありがたい。
もう一つ、市道に倒木の恐れのある木の処理について、南垣外のような山間地には山林沿いに市道がある。沿線の住民はいつ倒木で被害にあわないかと思い、沿道住民に見守ってもらっている。この対策は地権者がやるべきとのことだが、地権者も生活があり、何本も伐採することも費用的にできないかもしれず、最悪の場合、区費でやる必要もあるかと相談している。区費は年間2万円出しているが、これは公民館の立替に充てたりするので、少しでも蓄えておく必要があると思う。市に要請するのも酷な話だとは思うが、日吉中の方が考えていることなので、市の方で、もう少し、倒木する恐れのあるものについて、伐採の補助等を考えてもらえるとありがたい。

市長の回答

リニア工事がこれから本格化するため、騒音や振動が実感として現れてくると思います。JRとは、年に1、2回、知事と一緒に要望を伝えることをしています。また、現在事業説明会を毎月1回行なっていただいており、JRや建設会社も参加していますので、そこで発言したり、私や事務局に言っていただければ、JRに直訴します。
リニアの経済効果につきましては、黙っていても瑞浪が豊かになるわけではなく、リニアが開通すると、中津川の駅に降ります。我々が想像する以上に多くの方が降りますが、何もしなかったら日吉、大湫に来てくれません。開通までに8、9年ありますので、今から準備をしていきたいです。
日吉町をどのような町にしていくのか、先進事例などを紹介して欲しいとの要望につきましては、前区長の時にもいただきました。道路の整備や歩道をつけるなどは日々の対策によるものですが、将来、土の埋め立てが終わった後は広場になりますが、何か誘致できないか、JRの関連企業を誘致できないかなどを御要望いただきました。時間がまだありますので、事業が進む中で、地域の皆さんと相談しながら、活性化の手段を考えて、JRに協力してもらいながら取り組んでいきますので、市も先進事例を調べますし、ここに合う事業があればJRからも提案をいただきたいと思っていますので、少しお時間をください。
倒木につきましては、倒木寸前のものがありましたら土木課に連絡をしていただければ、緊急の場合は対応しますし、倒木したものは処分します。数日で倒れそうな木があるといった緊急の案件は対応する場合もあり、地権者が個人のものでしたら連絡して対応をお願いしますが、相当先に倒木しそうなものまでは対応しづらいものがあります。通報があれば内容を確認し、市の責任範囲であれば市が、県と判断すれば県が対応します。しかし、民間の場合は、市から通知を出して、所有者に対策を促すことになります。
お調べいただいた20本の倒木の恐れのある木を教えていただき、市でも確認させてください。

5.市長と語る会の運営について・太陽光開発対策について・中山道におけるトイレについて・山野内の信号について

参加者意見

  • 市長を語る会の運営について、このような方法はどうか。第一部で市長から話をきかせてもらったが、直接市長にという内容は少なかった。話題も市中心部のことが多かった。会場に90名くらいいるので、例えば小グループにして、日吉のことをどう考えるかを討論して、市にも入ってもらって聞いてもらう。日吉の人はこう考えているというのを聞いてもらうような語る会をしてはどうか。
  • 日吉町は太陽光開発が急速に進んでおり、パネルは設置されているが、パネルのまわりは、大雨になったときに一気に水が流れ出る恐れもあり、その際にどうなるかの対策がなされていないのではないか。パネル設置の面積に降った水が流れるときに、どのように河川に流れていくかを考えてもらえると災害がなくなると思う。パネルまわりの排水溝の計画に盛り込まないと認めないということを徳島ではやっているが、日吉では、排水対策がなされていないと思う。
  • リニア開通後の市の観光対策、中山道が脚光を浴び始めているが、中山道を散策してもトイレがない。民家に好意的に貸してもらっているが、トイレまで何kmといった表示もないので、10年の内には整備する計画をしないと遅れてしまう。
  • 山野内の信号について、名古屋方面から反対に侵入しそうな車があった。何とかならないか。3年前にも言ったが、その辺の見通しはあるのかないのか。他市から来た人があの信号では分かりにくい。名古屋方面に曲がるのか、日吉に行くのか、非常に分かりにくい。

市長の回答

語る会の形式についてですが、今日は市が主催して2部構成でやっており、2時間の制限があるため限られた方しか発言できず大変申し訳ありません。
違う方法としましては、市長と語る会自体は年間50回ほどやらせていただいておりまして、例えば女性の会、民生委員などに呼んでいただいて、それぞれの御立場からの提案や質問をいただいたり、長寿クラブ連合会とお話しするときは高齢者対策の意見交換をしています。日吉町からも是非、来てくれと呼んでいただければ日時を調整して伺いますので、遠慮なく呼んでいただきたいです。その際には、このような形でない座談会のような意見交換ができればと思います。
太陽光発電につきましては、事務局から説明します。
(事務局補足)1,000平方メートル以下では、市で認可を出しませんが、1,000平方メートル以上の場合は市で許可を出します。その際には、排水系統を従前の土地利用程度に抑えて欲しいと開発者へ指導しております。なお、3,000平方メートル以上となると、県の許可になりますので、同じく県でも指導していると聞いています。
中山道のトイレの件について御提案をいただきました。管理はどうするかなどの課題がありますが、あと何キロなどの表示については大切ですので、考えさせてください。別の地区でも、外国人が中山道を歩いており、色々と尋ねられても外国語は話せないので、英語の簡単な看板を作れないかという話もいただきましたので、それを含めて看板については持ち帰って検討したいので、よろしくお願いします。
山野内の信号の件については、いただいた御要望を公安に伝えてさせていただきまして、公安の判断を待つことになりますので、よろしくお願いします。

このページに関するお問い合わせ

みずなみ未来部 企画政策課
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。

企画政策係 電話:0572-68-9740
デジタル推進係 電話:0572-68-9735