小里荷機稲荷神社の陶製神狐(おりかきいなりじんじゃのとうせいしんこ)

ページ番号1002410  更新日 令和2年2月17日

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写真:小里荷機稲荷神社の陶製神孤

狛犬は、神社の社殿の両脇などに守護や魔除けのために置かれますが、稲荷神社では狛犬の代わりに狐の像が置かれることがあります。これは、古来より狐が神聖視されてきたこと、また狐が稲荷神の使いと考えられてきたことに由来します。
美濃や尾張では江戸時代以降、制作者や制作年を記した陶製(焼き物)の狛犬が多く奉納されるようになりますが、稲津町小里の荷幾稲荷神社に伝えられている一対の陶製神狐も、このような背景のもとで制作・奉納されたものとみられます。
高さは阿形33.6センチメートル、吽形32.5センチメートルで、全体に灰釉を施しています。阿形の背面には「当村 和田権衛門」、吽形の背面には「文化元年甲子八月日」、また双方とも底部に「土岐郡妻木村山本半兵衛作」の文字がみられ、制作者と制作年、寄進者が知られます。
荷幾稲荷神社は、文化元年(1804年)に京都の伏見稲荷本社から分神を勧請していることから、当神狐は神社の創建に際して奉納されたものとみられます。
現在は明世町にある瑞浪市陶磁資料館に預けられ、一般に公開されています。

指定番号
瑞有43
指定年月日
平成17年3月31日
指定の別
市指定文化財
種別
有形文化財
類別
工芸品
時代・年代
文化元年(1804年)
員数他
1対
所在地
瑞浪市稲津町小里560-2 荷機稲荷神社
所有者・管理者又は技術保持者
荷機稲荷神社

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