小里荷機稲荷神社の陶製神狐(おりかきいなりじんじゃのとうせいしんこ)
狛犬は、神社の社殿の両脇などに守護や魔除けのために置かれますが、稲荷神社では狛犬の代わりに狐の像が置かれることがあります。これは、古来より狐が神聖視されてきたこと、また狐が稲荷神の使いと考えられてきたことに由来します。
美濃や尾張では江戸時代以降、制作者や制作年を記した陶製(焼き物)の狛犬が多く奉納されるようになりますが、稲津町小里の荷幾稲荷神社に伝えられている一対の陶製神狐も、このような背景のもとで制作・奉納されたものとみられます。
高さは阿形33.6センチメートル、吽形32.5センチメートルで、全体に灰釉を施しています。阿形の背面には「当村 和田権衛門」、吽形の背面には「文化元年甲子八月日」、また双方とも底部に「土岐郡妻木村山本半兵衛作」の文字がみられ、制作者と制作年、寄進者が知られます。
荷幾稲荷神社は、文化元年(1804年)に京都の伏見稲荷本社から分神を勧請していることから、当神狐は神社の創建に際して奉納されたものとみられます。
現在は明世町にある瑞浪市陶磁資料館に預けられ、一般に公開されています。
- 指定番号
- 瑞有43
- 指定年月日
- 平成17年3月31日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 工芸品
- 時代・年代
- 文化元年(1804年)
- 員数他
- 1対
- 所在地
- 瑞浪市稲津町小里560-2 荷機稲荷神社
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 荷機稲荷神社
このページに関するお問い合わせ
みずなみ未来部 スポーツ文化課
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。
歴史文化係 化石博物館 電話:0572-68-7710
歴史文化係 市之瀬廣太記念美術館 電話:0572-68-9400
歴史文化係 陶磁資料館 電話:0572-67-2506
スポーツ推進係 市民体育館 電話:0572-68-0747