天猷寺の駕籠(てんにゅうじのかご)
天猷寺の駕籠は、大名の家臣などが主君の用事で他所へ出かける際に用いられた権門駕籠と呼ばれるものです。
天猷寺の所在する釜戸町は江戸時代旗本馬場氏の領地であり、この駕籠は天猷寺の住職が檀家の法要などに出掛ける際、また普段は江戸に居住する馬場氏が領地である釜戸に赴いた際に代々使用したものと伝えられています。
駕籠の担ぎ棒は長さ約4.1メートル、駕籠は長さ約1メートル、幅約0.7メートル、高さ約1メートルで、担ぎ手は前後2名(計4名)の仕様とみられます。当市に残された数少ない駕籠のひとつで、遺存状態も良好です。
駕籠の乗り口は身分の高い者が用いる引き戸となっており、窓には簾を掛けています。各所に装飾金具が打ち飾られており、普段は本堂の中で保管されています。
- 指定番号
- 瑞有16
- 指定年月日
- 昭和44年9月2日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 工芸品
- 時代・年代
- 江戸時代
- 員数他
- 1挺
- 所在地
- 瑞浪市釜戸町1540-1 天猷寺
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 天猷寺
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