上平若宮八幡神社の鰐口(うえだいらわかみやはちまんじんじゃのわにぐち)

ページ番号1002403  更新日 令和2年2月17日

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写真:上平若宮八幡神社の鰐口正面

写真:上平若宮八幡神社の鰐口背面


鰐口とは、神社の堂前につるし、参拝者が綱を振り打ち鳴らすものです。この鰐口は銅製で、正面に刻まれた「美濃国土岐郡釜戸郷上平村」「寛文六年丙午十二月朔日」の文字から寛文6年(1666年)に奉納されたことが知られます。
また、背面には土岐郡釜戸七か村(旗本馬場氏領)と、東接する恵那郡佐々良木村・椋実村(岩村藩領)との間で争われた村境論争、「峯山論争」の次第が刻まれており、その経緯を知ることができます。
論争は、峯山(屏風山系)の峯通し(尾根筋)を境と主張する釜戸側と、より西側の道を境と主張する佐々良木・椋実村側との争いでしたが、これは土岐郡と恵那郡との郡境争いでもありました。この峯山付近では、それまで五十年余りにわたって同様の争いが繰り返されてきましたが、寛文6年(1666年)に江戸の評定所(裁判所)において釜戸側勝訴が申し渡されました。
背面の文字は、後世に判決書が焼失する事を恐れた釜戸側の村民たちが論争の次第を刻んだもので、鰐口は程なく、論争の協議場所であった若宮八幡神社へ奉納されたものとみられます。

指定番号
瑞有20
指定年月日
昭和54年3月2日
指定の別
市指定文化財
種別
有形文化財
類別
工芸品
時代・年代
寛文6年(1666年)
員数他
1口
所在地
瑞浪市釜戸町211
所有者・管理者又は技術保持者
若宮八幡神社

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