開元院の駕籠(かいげんいんのかご)

ページ番号1002406  更新日 令和2年2月17日

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写真:開元院の駕籠

開元院の駕籠は、大名の家臣などが主君の用事で他所へ出かける際に用いられた権門駕籠と呼ばれるものです。
開元院の所在する日吉町平岩(土岐郡平岩村)は江戸時代、尾張藩山村氏の領地であったことから、山村氏から貸し与えられた駕籠とみることもできますが、開元院に伝わる由来は明らかではありません。
他の寺院の類例をみると、江戸時代以降に同様の品が祖先の供養などののため、ゆかりの寺院に寄進されることもあったようですので、このような理由で奉納されたとも考えられます。
駕籠の担ぎ棒は長さ約4.7メートル、駕籠は長さ約1.1メートル、幅約0.8メートル高さ約0.9メートルで、担ぎ手は前後2名(計4名)の仕様とみられます。
駕籠の乗り口は身分の高い者が用いる引き戸となっており、三方の窓には簾を掛けています。各所に装飾金具が打ち飾られる豪華な造りとなっており、要所に桔梗紋を付けています。また、内側には金箔が貼られ、肘掛が取り付けられているなど意匠が凝らされています。
権門駕籠は江戸時代を通して大きく形が変わることがありませんが、漆塗りの技法や装飾金具の形式から見て江戸時代後期の作と思われます。

指定番号
瑞有36
指定年月日
昭和61年8月2日
指定の別
市指定文化財
種別
有形文化財
類別
工芸品
時代・年代
江戸時代
員数他
1挺
所在地
瑞浪市日吉町7905-1 開元院
所有者・管理者又は技術保持者
開元院

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