大川の美濃焼狛犬群(おおかわのみのやきこまいぬぐん)
狛犬は獅子に似た動物の像で、神社の社殿の両脇などに守護や魔除けのために置かれます。通常は一対の像を向かい合わせ、向かって右側に口を開いた「阿形」、左側に口を閉じた「吽形」の像を置きます。平安時代には、口を開いた「獅子」、口を閉じて角がある「狛犬」というように両者を区別していましたが、現在は両者を狛犬と呼んでいます。
一般的には、願掛けや神への感謝を込めて信者や氏子により奉納され、現在目にする狛犬の多くは石で造られています。しかし、美濃や尾張では室町時代から陶製(焼き物)の狛犬が制作・奉納され、特に江戸時代以降は制作者や制作年を記した陶製狛犬が多くみられるようになります。陶町大川の八王子神社には、5対と2体の陶磁器製狛犬が伝えられており、うち4対の狛犬には、それぞれ「羽柴与左衛門」、「享和二年(1802年)」、「天保十四年(1843年)」、「明治三十六年(1903年)」の文字が刻まれ、制作者あるいは制作年などが知られます。
現在、羽柴与左衛門頼重銘と享和二年銘の2対の狛犬が瑞浪市陶磁資料館で保管されています。
なお、八王子神社は寛永2年(1625年)の創建といわれています。
- 指定番号
- 瑞有19
- 指定年月日
- 昭和54年3月2日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 工芸品
- 時代・年代
- 室町~明治時代
- 員数他
- 5対と2体
- 所在地
- 瑞浪市陶町大川716番地
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 八王子神社
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