興徳寺の茶壺(こうとくじのちゃつぼ)
興徳寺は、稲津町小里に所在する臨済宗妙心寺派の寺院で、戦国時代から江戸時代初頭にかけてこの地を治めた旗本小里氏の菩提寺でもあります。
興徳寺に伝えられるこの茶壺は、同じく小里氏の支配地であった恵那郡大川村(現・瑞浪市陶町大川)に所在した大川窯の陶工、羽柴与左衛門景度の作品と伝えられています。羽柴与左衛門は、大川窯を開いたとされる加藤左衛門尉景信から数えて4代目にあたり、戦国時代末期に大川窯の最盛期を築き上げた人物といわれています。
高さ約54センチメートル、最大径約46センチメートルという、他に類を見ないほどの大型の茶壺で、底部には「与左衛門」の文字と「クルミ印」と呼ばれる印が見られます。全体に黒褐色の鉄釉を施し、肩の部分には黄色の灰釉が流し掛けられ、4箇所に耳が取り付けられています。
壺の大きさ、力強い作りに陶工の技術の高さが表れている優品の茶壺であり、現在は明世町にある瑞浪市陶磁資料館で保管され、一般に公開されています。
- 指定番号
- 瑞有21
- 指定年月日
- 昭和54年3月2日
- 指定の別
- 市指定文化財
- 種別
- 有形文化財
- 類別
- 工芸品
- 時代・年代
- 室町~江戸時代
- 員数他
- 1口
- 所在地
- 瑞浪市稲津町小里2600番地の1
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 興徳寺
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