美濃の陶磁器生産用具および製品(みののとうじきせいさんようぐおよびせいひん)

ページ番号1007615  更新日 令和4年5月5日

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写真:陶磁器生産用具

写真:陶磁器生産用具(水車)

写真:製品

良質な粘土に恵まれた東濃地方では奈良時代以前から窯業が営まれてきました。平安時代には灰釉陶器がつくられるようになり、桃山時代には瀬戸黒、黄瀬戸、志野、織部などの「美濃桃山陶」が生み出されました。江戸時代半ば以降は、主として生活雑器としての陶器が生産され、江戸時代後期からは磁器生産も始まりました。明治時代以降は洋食器生産も始まり、和食器・洋食器・瓦・レンガ・タイルなど、多種多様な焼き物が生産されてきました。
当該文化財は、主として東濃地方西部(多治見市・土岐市・瑞浪市)でつくられてきた、これら陶磁器の生産用具と製品を広域的に収集・整理したもので、江戸時代後期から昭和40年頃にかけて使用された生産用具2983点、また同時期に生産された製品850点の合計3833点で構成されています。
生産用具は、原料を採取する採土用具から製土、成形、絵付け、施釉、焼成、販売までの用具がほぼ網羅されており、粘土などの原料も含まれます。特に製土用具の千本杵搗水車やトロンミル、また絵付け用具の銅版は当地方での陶磁器生産を特徴づける生産用具で、動力や量産技術の変遷を理解するうえで重要です。
製品は、陶器や磁器の食器のほか、瓦やレンガ、土人形、また太平洋戦争中に生産された金属製品代用品などが含まれ、陶器から磁器への生産技術の変遷など、製品の地域特徴や生産技術の発展を理解するうえで重要です。
なお、当該文化財は全て瑞浪市陶磁資料館で保管し、その一部を展示しているほか、陶磁資料館のホームページや刊行物においてその目録や写真を公開しています。

登録番号
文部科学省告示第41号
登録年月日
平成28年3月2日
指定の別
国登録有形民俗文化財
種別
生産、生業に用いられるもの
類別
 
時代・年代
江戸時代から昭和時代
員数他
生産用具2983点・製品850点
所在地
瑞浪市明世町山野内1-6 瑞浪市陶磁資料館
所有者・管理者または技術保持者
瑞浪市

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