大湫神明白山神社例祭・山車行事(おおくてしんめいはくさんじんじゃれいさい・だしぎょうじ)

ページ番号1007625  更新日 令和4年5月10日

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写真:大湫神明白山神社例祭・山車行事

大湫神明白山神社例祭は、瑞浪市大湫町に所在する神明神社と白山神社の合同例祭で、毎年10月第一日曜日に行われます。山車行事は、この例祭に合わせて行われ、山車および神輿が町内を巡行・渡御します。
大湫町は瑞浪市北東部の丘陵地帯に位置し、江戸時代には中山道宿場として栄えた町で、尾張藩の領地でした。本例祭の由来は明らかでありませんが、かつては神明神社および白山神社、八幡神社の3社の合同例祭で、毎年8月15日から17日にかけての3日間行われたいたとされます。遅くとも天保年間(1830年から1840年)には神輿が用いられた祭礼が行われており、明治13年(1880年)に八幡神社が廃社となったことで2社の合同例祭となり、明治時代後半頃に開催時期が10月に変更されたと考えられます。また祭礼の開催日数は昭和26年(1951年)に2日に、昭和30年頃に1日となり、昭和41年(1966年)以降は開催日が10月第一日曜日に固定されました。
祭礼当日は、朝から神明神社の前で囃子3曲が演奏されて例祭の始まりを告げ、神明神社で行われる神事でも伝統的な雅楽曲が演奏されます。その後、主として地域住民により曳かれる山車を先頭として、神輿や神職、氏子などから成る行列が白山神社に向かいます。白山神社での神事を終えた後、行列は町内をめぐりますが、この行列の移動中にも道行曲4曲が演奏されます。行列は最終的に白山神社を経由して、山車と神輿が神明神社に戻ると山車行事は終了します。かつてはこの行列に子ども神輿も出されていましたが、現在は行われていません。
祭礼の山車は、二層造りの名古屋型、しらき造りで、飾り金具は付かずわずかに木装飾を有するのが特徴です。車輪は四輪で、山車の外側に取り付けられており、輪格子(輪掛け)を付けます。祭礼時には向唐破風屋根の前後に御幣を取り付けます。一層(下層)には音楽を演奏する人たちが乗り、前面を除く三方を幕で覆いますが、用いられる幕は三方を引き回して掛ける一枚物であり、古様な形であることも大きな特徴です。また、神輿は一般的な四角型で、祭礼時には屋根の蕨手から梶棒の間に鈴縄を付し、蕨手下部には瓔珞を吊るして飾ります。
こうした山車の構造や祭礼音楽には、愛知県の名古屋や犬山との共通性がみられ、大湫の歴史的な条件から、本祭礼が周辺地域の祭礼文化を取り入れつつ、独自の様式を形成してきたことが知られます。

指定番号
瑞民第14号
指定年月日
令和3年7月28日
指定の別
市指定文化財
種別
民俗文化財
類別
年中行事
時代・年代
江戸時代
員数他
なし
所在地
瑞浪市大湫町
所有者・管理者または技術保持者
大湫町神明白山神社例祭保存会

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