半原操り人形浄瑠璃(はんばらあやつりにんぎょうじょうるり)
人形浄瑠璃は、三味線を伴奏とする語り音楽(浄瑠璃)に合わせて演じる人形芝居で、かつて大阪にあった「文楽座」という人形浄瑠璃の劇場が全盛を極めたため、明治時代以降「文楽」とも呼ばれるようになりました。その起源は室町時代と考えられ、江戸時代に始め頃に京都や大阪を中心として発展し、完成したといわれています。
日吉町半原の人形浄瑠璃については、の宝永・正徳年間(1704年~1715年)頃、淡路(兵庫県)の人形遣いがこの土地を訪れ、村の豪農であった三輪源兵衛がこれを引き留めて、人形の製作技術や遣い方を村民に習得させたのがその始まりと伝えられています。
半原操り人形浄瑠璃は、3人で1体の人形を操作する三人遣いの人形浄瑠璃で、天保年間(1830年~1844年)には独特の「三番叟」が創作されたといわれ、産土(土地の守り神)である日吉神社への奉納上演が続けられてきました。
その後、太平洋戦争により一時衰退していましたが、昭和27年(1952年)に保存会が結成されて復興が図られ、現在も日吉神社の4月の例祭において奉納上演が続けられています。また、近年は毎年10月の第4日曜日を「半原文楽の日」と定め、半原公民館(文楽館)での公演も行われています。
- 指定番号
- 岐重無民12
- 指定年月日
- 昭和33年4月23日
- 指定の別
- 県指定文化財
- 種別
- 重要無形民俗文化財
- 類別
- 民俗文化財
- 時代・年代
- 江戸時代
- 所在地
- 瑞浪市日吉町半原
- 所有者・管理者又は技術保持者
- 半原操り人形浄瑠璃保存会
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