令和元年8月23日 大湫地区

ページ番号1005282  更新日 令和2年3月17日

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1.「まちづくり協力隊」「地域マネージャー」派遣事業について

参加者意見

瑞浪市では、全ての地域にまちづくり組織が整備され、地域活性化のために様々な取り組みが進められています。しかしながら、特に周辺地域においては少子高齢化の進展や人口の流出によりマンパワーの欠乏が課題となっています。 地域の活動に新たな活力を生み出すためには、若い人材の発掘とともに、新しい発想を持った地域外からのマンパワーの注入が必要ではないかと思われます。
そのためには、それぞれの地域に定住して地域の人々とともに活動できる全国公募による「まちづくり協力隊」「地域マネージャー」(仮称)などの発想のもと、希望のある地域には定住促進市営住宅(賃貸でも可)を配置し、継続性のある人材の派遣に道を開いてはどうでしょうか。
新しい血を得た地域活動が力強く展開されるとともに、結果としてその協力隊員あるいは地域マネージャーが世帯として定住していただければ、地域そして瑞浪市にとって希望の持てる定住促進の成果となるのではないかと思います。

  1. 協力隊員あるいは地域マネージャーを全国公募すること。
  2. 定住促進市営住宅(賃貸でも可)を整備すること。
  3. 国・県等各種支援制度を活用して人材の人件費を確保すること。
  4. 市として取り組んだモデル活動をリサーチし、全国にPRすること。
  5. 数年ごとに制度を検証し、ブラッシュアップすること。

市長の回答

大湫が取り組んでみえる様々なまちづくり活動、地域活動に対しての課題をお話いただきましたが、やはり人材というところが大きな課題であるということは、私も十分認識しています。
今までの活動の中で大湫町の皆さんがそれぞれの役割を果たされており、素晴らしいまちづくりができているところではありますが、特にこれからの大湫地区の保存活用事業を行うとなりますと、町民の皆さんだけでスタッフから全てまかなっていくということは、大変厳しい状況であると思います。
今回、新森に関しましては、その中に入っていただく飲食店部分を公募させていただいて、決めさせていただきましたが、大湫町ではない外部の力を取り入れていくということで今始めているところです。また、小木曽邸にも新しい方が住んでみえますし、本当にいい動きが始まっているのではないかと思います。
今後、市がさらに本格的に事業として優れた人材の登用をしたり、国の事業などを活用したらどうかという御提案をいただきましたが、今、国が用意している、例えば御紹介いただきましたまちづくり協力隊、おそらくこれは地域おこし協力隊という名称で国が進めているものですが、この地域おこし協力隊の制度では、瑞浪市は対象外の地域になってしまいますので、これを瑞浪市で活用することは難しいです。
また、地域再生マネージャー事業に関しましては、瑞浪市においても色々活用ができるかと思いますけど、国が用意している制度としましては期間が短く、やはりある程度の期間で一緒に取り組んでいただかないと、本当の意味の新しい計画、新しいまちづくりはできないと思います。地域再生マネージャー事業では、仮に瑞浪市に来ていただいたとしても、一緒に活動していただく期間が短いという課題もありまして、市としましても、国が地方創生ということで力を入れていただいていますので、しっかりと国の色々な施策を情報収集させていただいて、大湫町にうまく取り込めるような方法を探し、取り入れていきたいと思っていますので、少しお時間をいただきたいと思います。

(参加者発言)
予算のこともあるかと思いながら、国の施策、県の施策を活用してとありますが、私が思うにはやはり政策を打つというときには市の単費を使ってでも取り組むというような、そういう発想をしないと政策の顔が見えてこないと思います。ぜひ一歩踏み込んだ検討を、また執行部の中でも検討してもらうといいと思います。

(市長)
そこにつきましては十分承知しています。そういう選択もしなければならないこともあると思っていますので、よろしくお願いします。

2.県道65号線(通称釜戸道)の改修について

参加者意見

県道であることを承知の上で敢えて提案をします。
大湫町にとって町づくりの最大の課題は、市中心部への道路網の拡充が最重要問題であると考えています。最近、半原方面の農免農道が整備され大変便利に活用させていただいています。しかし、大湫町にとっては、下記の理由により釜戸道が最重要の道路です。
県道であるので、県に任せておけばいいという考えが普通であると思いますが、瑞浪市においても積極的に関与していただいて、県に働きがけをいただければ大変ありがたいと考えています。二車線化がベターですが、それはとても無理の話であるので、当面は待避所の設置等、部分的な拡幅工事が考えられます。幸い、小川県議も誕生したことですし、タイアップして取り組んでいただけるとスムーズに行くのではないでしょうか。ぜひよろしくお願いします。
釜戸道が最重要である理由は、以下の通りです。

  1. 昔から釜戸・大湫両町は親戚や知人が多く交流が多く経済圏が同一である。
  2. 小中学校の通学道である。
  3. 釜戸駅に行くのに必要である。
  4. 南向き斜面のため、冬季、雪が早くとけ、比較的安全である。
  5. 災害発生時に多ルートがあるとより安心感がある。
  6. 将来的に釜戸に道の駅が設置されたならば利用し易い。
  7. 19号線の出口の信号機が、押しボタン式から自動で変わる普通の方式に変わり、より便利になった。
  8. 町の年中行事として、春・秋の2回、県道の法面の草・木の伐採作業を行っており、町民に愛着がある。
  9. 釜戸・大湫両町は市の出先である釜戸支所の管轄で、市側も同一視している。

市長の回答

本当に大切な要望であると思います。やはり釜戸町と大湫町は連携したまちづくりをこれからも行っていただかなければならない地域でもありますし、もともと学校のつながりがあったり、さまざまなつながりで縁の深い地域ですので、やはり連携を取るためにはアクセス道路の整備というのは必要であると十分認識をしています。

ただ、今までの大湫町や釜戸町からの地域要望の中にもこの道路の整備ということで御意見をいただいていまして、まずできるところから随時、補修工事などを進めていただいています。待機場をつくっていただいたり、昔は蓋なしの側溝であったのを蓋つきの側溝に変えさせていただいたりしています。少しでも道幅を有効に使えるようにしたり、色々と県に決断していただいたところですが、数年前に大きな岩が山から落ちてくる危険があるということで調査をしていただいて、大きな岩が道へ落ちてこないように固定をしていただいたり金網で押さえつけていただいたりというような事業も既に県の方で行っていただいています。

これらは今までいただいた要望の一部かもしれませんが、できるところは順次行っていただいていますので、さらにもっと整備をしてほしいという御要望として受け止めさせていただきます。また、御紹介がありましたように、新しい県議も誕生しましたので、市としましても、県議とともに強く県に要望をしていきたいと思いますので、少しお時間をいただきたいと思います。

一方で、皆さんが心配されたように、緊急的に災害が起きたら心配だというような部分もあるかと思いますので、この辺りのところだけでも先にできないかというような御要望を具体的にいただければ、そういうところは優先的にできるように、常に県に要望をさせていただきたいと思います。しかし、全体をトータルでということになりますと、なかなかご覧のように全線を二車線にするということは地理的に難しくてできないと思いますので、少しでも拡幅できる用地のあるところは拡幅し、そして、直さなくてはいけないところがあれば直すというようなことで、また地域の要望を具体的に教えていただきながら、一緒になって県と連携したいと思います。

3.大湫宿、細久手宿の景観を大きく損なう「電線・電柱」の無電柱化推進に関する瑞浪市の基本的方針と施策スケジュールを問う

参加者意見

中山道の宿場町として栄えた大湫宿、細久手宿は、瑞浪市を代表する観光資源であり、大湫宿には伝統的な家屋や観音堂、大湫神明神社の大杉、細久手宿には尾州家定本陣大黒屋が残り、古い街並みと独自の佇まいが保全されています。さらにその間には、一里塚や琵琶峠の石畳があり、今日においても往時の街道の景観をしのばせています。
今日まで瑞浪市は、大湫宿を景観計画重点区域と位置付け、景観計画や景観条例を定め、管理されていない空き店舗や家屋などの建築物、無計画な改修や開発、場にそぐわない施設物、広告物、掲示物などを景観阻害要因として対応することにより、先人が伝えてきた文化遺産、自然遺産が損なわれることを防ぎ、美しい景観保全に努めてきました。これらの施策が地区住民の理解と協働、協調・共栄的な価値観によって支えられてきたことは言うまでもありません。しかしこれまでは、個々の建造物、文化遺産、自然遺産の整備、保全で手いっぱいの状態であったことは否めません。
この春、神明・白山社例祭の山車が新調復元されました。文化庁肝いりで、神輿の新装補修から始まり、囃子、神楽の調査を経て、今年は清々しく美しい祭りが執り行われようとしています。多くの市民、観光客を迎え、秋空の下の晴れの運行を思い描いたとき、目障りで、鬱陶しいのは、幾重にも張り巡らされた電線・電柱です。
しかも、ひとたび災害が起きれば人命を脅かす凶器に変わります。1995年の阪神淡路大震災では、多くの電柱が倒壊しました。電線が切れたことによる火災も発生し、さらに、倒壊した電柱が一刻を争う緊急車両の通行を妨げ現場到着を遅らせました。もし、神戸や淡路の街がもう少し電柱や電線が地中化されていたなら多くの人命が助かったかもしれません。さらに道幅の狭い宿場内の通り。他人事ではありません。
国交省はすでに「無電柱化の推進に関する法律(H28年)」、「無電柱化推進計画(H30年)」、県もこの3月には「岐阜県無電柱化推進計画」ということで、世の中はその方向に大きく動き出していると思います。また、NPO法人を核として、岐阜市、高山市、中津川市、恵那市、可児市をはじめ、全国の市区町村の首長が賛同し、無電柱化推進の動きが大きく広がってきています。
この6月21日、瑞浪市内中山道筋4.2kmが、国指定の史跡に追加指定されました。これらは、単に大湫、日吉地区のみならず、瑞浪市民の誇るべき財産です。私たちみんなの宝物が、ようやく世の中に正しく評価されようとしている今こそ、瑞浪市も国、県、近隣自治体と手を携え、なかなか簡単にはいきそうもない大きな景観保全事業の本丸、大湫宿、細久手宿の景観を大きく損なう「電線・電柱」の無電柱化推進に第一歩を踏み出すべきではないでしょうか。

市長の回答

大湫宿を保存活動していくために、景観を壊している電線や電柱を地中化できないかという御提案をいただきました。私も今までこの話を皆さんとしてきましたが、本当にそうしたいと思います。そうは思いますが、一気に地中化できるわけではありませんので、やはり順序を踏んで実現できるかできないかを協議していきたいということです。私の思いとしましては、これから大湫宿を再生していく以上、最後は電柱や電線を無くしたいと、そのような思いですので、思いは一緒ということをまず御理解いただきたいと思います。
その前に、瑞浪市は平成28年4月に瑞浪市内全域の景観計画や景観条例を策定し、瑞浪市内全域を景観区に指定をさせていただいています。その中でも、大湫宿に関しましては景観計画重点区域という指定に向けまして、住民の意見をお聞きしながらこの事業に御理解していただき、進められないかというところが今の大きな検討課題であります。大湫宿全体のビジョン、計画はやはり要るのではないか、そのためには専門家もいるのではないかという御提案もあったわけですが、まずはここの景観計画重点区域の指定に向けて是非、大湫の皆さんの御意見を聞かせていただいて御理解を深めていきたいと思っている状況です。ここで皆さんに御理解をいただいて、この景観計画重点区域に指定になりますと、その代わり様々な規制が逆にデメリットとして出てきますが、しかし大湫宿を残すのは現在を生きる我々の責務、使命であると私は思います。一旦壊してしまうと、もう二度とこの大湫宿を10年後、20年後に復活したいといってもできないですし、たとえ復活したとしてもある面では映画のセットみたいな復元しかできないわけですので、本物があるうちに本物を使って再生していくということではないだろうかと思っていますので、まずは今できるところから始めているところです。今まで行ってきた丸森や、今度修繕を行う新森、小木曽邸等が、そして今の大杉や神明神社、白山神社があり、すばらしいこの大湫宿全体の景観を残してこそ大湫宿の価値があるわけですので、その辺りのところを行う中で、電線の地中化も大きな課題として浮かび上がってくるのだと思います。
ただし、地中化が本当にいいのか、申し訳ないのですが地中化をするにはなかなか大きな予算も要りますので、少なくとも街道から見えないように街道の裏へ移すとか色々な方法はあると思うのですが、そのようなことも踏まえて、まずは大湫の皆さんとしっかり議論させていただき、御理解いただけないと次へ進めないところです。是非御理解をいただいて、この協議を進めていきたいと思っています。
今、景観に関する住民会議を開いていますので、なるべく多くの方に御出席いただき、多くの方の御意見を聞く中で意見集約をしていき、次の大湫宿、大湫町の有り様をそこで決めていきたいと思っています。

(参加者発言)
今できている公園線は、市長がおっしゃったような町民との話し合いの中、要望があってそれを市がくみ上げてという形で、あのような形になったのですか。そのあたりのいきさつを教えていただければ大湫の私たちが考えていく上でも参考になるのではと思いますが、いかがでしょうか。

(市長)
公園線につきましては、電柱の地中化をするための事業ではありません。狭い公園線を拡幅するために、地域の皆さんに本当に時間をかけて御理解をいただき、地権者の皆さんにも立ち退いてもらわなければいけなかったので、まずは、公園線の再整備をするに当たっての事業説明をさせていただき、地権者の皆さんの御理解をいただいて、あれだけ立派な広い公園線ができたのです。その中で、具体的に青写真を書くときに、道の広さ、歩道の広さはどのぐらいにするか、そして、電柱をどうするかという中で出てきた流れで、当時あれだけの道路整備をしますと、さまざまな国からの補助メニューがございまして、電線の地中化もその大きな国土交通省の補助メニューをいただく中で実現できた事業ですので、電線の地中化をするためだけに実施した事業ではありません。
当然、多くの地権者がみえて多くの方々の御理解と、ある程度自己負担のある中で御理解いただき、立ち退いていただいた方も沢山みえました。やはり道路を拡幅し、歩道を広くするわけですから、別の場所へ移ってもらわなくてはいけない方々もみえて、全ての方に協力していただいてできた事業です。何といいましても、市が事業を進めようと思ったら、地域の皆さんや地権者の皆さんの御理解がなければ、どれだけ予算を確保できてもその予算は使えないことは事実ですので、地元の皆さんがどれだけ本気で事業をされるのかしないのか、そこがスタートではないかと思います。

(参加者発言)
そうしますと大湫の場合は、立ち退きや道幅を広げるなんてことは全く趣旨に反するわけであり、少し違うかと思いますけども、あの道は県道であるわけですので、例えば今の流れとしまして、県の方でも無電柱化を推進しているところもありますので、そういう事も関連して瑞浪市あるいは地元がそういう方向性を強く出していけば、県や国と進めていける可能性はあるのではないかと思いますが、そのようなことでよろしいですか。

(市長)
このことにつきましては、まず順番がありまして、電線の地中化だけ今要望しても実現できるかどうか、そうではなくても大湫町の全体のビジョンをつくる中で、無電柱化も必要であるというような形で位置付けていかないと、国や県の補助メニューがあるのかないのかわかりかねますが、少なくとも、公園線の拡幅で活用した補助メニューはここでは使えないということです。やはり色々な条件がありますので、公園線でできたからここ大湫でもできるのではないかということではなく、公園線は、国が示した条件に合致したからできたからであり、大湫町の街道から電線をなくそうとしたらやはりそのような計画を立てて交渉していかないといけないということです。
先ほど言いましたように、私も本当に無くしたい、無くさなければと思っていますので、一緒に、要望を続けていきたいと思います。ただし、電線の地中化だけではなく、大湫町の重点計画、地域の指定を固める中で、その中に電線の地中化もしくは、街道から裏へ移転する方法もあるかもしれませんが、色々な方法を探っていきたいということです。

4.町のこれからについて

参加者意見

先日、ここのコミュニティーセンターで、小学生の集いがありました。その時に来ていた子どもが6人ということで少しびっくりしたのですが、学年に生徒がいないという時代もあるということは承知していましたが、今の時点で6人しかいないと考えると、大湫の将来は本当に大丈夫かと考えたところです。また町民の中でも高齢化が本当に進み、多数の方が施設に入所されているということで、先を見ると5年10年先が本当に大丈夫かと考えるわけです。
そのような中で、現在大湫では、以前、移住定住委員会が相当しっかりと働いていただいて、色々な方に大湫に来ていただいています。ただ残念なことに、つい最近では4軒の方が転出されて、2軒の方がそのあとへ転入されたということで、マイナス2になりますが、ただその後にもお一人出ていかれたということで、本当にがっかりしています。移住定住の委員の方が一生懸命取り組んでいる中で、このような状況があるということは本当に残念でなりません。
そういうものと考えていきますと、行政とのつながり、これが特に大事ではないかということで、特に市の市民協働課とも色々なところで、この移住定住についても助言、アドバイスをいただいておりますので、今後ともますます力を合わせて取り組んでいただきたいと考えます。
また米屋の件については、市長さんのアドバイスのおかげで、私たちが考えていたことと大分変わって新しく移住されることになって、本当にうれしく思っています。これもアドバイスがなければ、多分屋根を直しただけで終わっていましたが、若い方が入ってこられて、その点では今後大湫のためになっていただける人だと思っています。
ただ、この基本計画の5にあったので、これはと思ったことですが、新森については早速工事に入られるということですので、本当にほっとしたわけですが、私としてはそこの情報がまだ入ってなかったので、少し心配になって問題提起したいと思っていましたが、やはり新しい力とか、そういったものがないことにはこの大湫の活性化はできないと思います。これからも色々なアドバイスいただいたりしながら、特に移住定住に関して町の執行部とも協力し合いながら取り組んでいただきたいと思います。

それから、熊についても考えたのですが、熊が出ているということを聞いて、私たちとしてはこの大湫に熊が出るということはとても信じられませんでした。それが現実にいるというのは、本当に中山道を歩かれる方のことが心配で、丸森で鈴を売らなければならないのではないか、とも話しているところです。ただ、2日ほど前ですから、宮里でも熊らしきものが発見されたというようなことが広報で流れていましたので、やはりそういう情報をしっかりと把握していただき、住民にもお知らせいただきたいと思います。

そのような点も含めて、一番のお願いは、大湫町の活性化、そして住民がこれ以上減らないように、町と行政とがお互いにタイアップしていけるように進めていただきたい、そういうことを要望しますので、よろしくお願いします。

市長の回答

これまでに人口減少問題対策や移住定住施策など、市でも様々な事業を行ってきていますが、行政だけでこれを行ったら人口が増える、これを行ったら赤ちゃんがたくさん生まれるといった魔法はなく、他市を参考にしながら考えられる様々な事業を行っているところです。
しかし、なかなか効果がなく、アイシンAWが瑞浪に来ていただいたときには少し転入が増え、県下でもプラスになった数少ない自治体ということで新聞に紹介していただきましたが、それでも現在はマイナス傾向でして、本当に何をしたら移住者定住者が増えるのか、人口が増えるのか、本当に改めて検討しなくてはならない時期にきています。
そうはいっても、なかなか施策が思いつかないところですが、我々行政だけではどうしても大きな効果を出せませんので、やはり地域の力、地域の団体、地域の企業、そういった方々のお力をいただきながら、どのようにしていくのかということではないのかと思います。まちづくり基本条例はまさにその最たるものですが、行政が、そして市民の皆さんが、そして団体や企業の皆さんがそれぞれの役割をお互いに果たす中で、どのようにまちづくりをしていくのか、どのように地域の課題を解消していくのかということではないのかと思いますので、引き続き大湫町とはしっかり信頼関係をもって、そしてこれからも是非一緒になって、大湫町のために、そして瑞浪市のために取り組んでいきたいと思います。また良い提案がありましたら、是非お聞かせいただければと思います。
本当に、この大湫町の移住定住委員会は先進的な取り組みであり、大きな成果を出してみえます。日吉、陶でも真似をしたいという話も出てきているのですが、そのような形でこれからも大湫町独自の取り組みをしていただきたいですし、それに対して市も少しでも応援したいと思っています。

また、熊やイノシシ、猿、鹿などさまざまな鳥獣対策も、猟友会の皆さんと連携をとりながら行っていますが、猟友会の方も高齢化で、またメンバーも減ってきているような状況ですので、猟友会の方々ももっと増えてもらわなければいけないですし、若い方々も資格を取って猟友会に参加していただかなければいけないと思っています。

5.釜戸坂のソフト面整備について

参加者意見

世の中は景観景観と騒がれていて、大湫町の街並みも行政の力をお借りして再生事業を行っています。しかし、大湫で景観を忘れられている箇所が1か所あります。それは、釜戸坂です。
春は桜、秋は紅葉、夏は日陰、坂を往来する人たちに癒しを与えてくれました。しかし、今はもう昔の面影は全然ありません。部分的には残っていますが、木はほとんど枯れてしまい、見る影もありません。昔の方が作ってくれた街道を後世に残すためにも、今、再生をするべきであると思います。
先ほどからお話があるのはハードの面で、私はソフトの面で、例えば山の雑木を切って植栽をしたり、山際から変な木が沢山垂れ下がっており、雪が降ったら車が通れなくなるため、それに関する整備について、何か配慮していただければありがたいと思います。

市長の回答

私も釜戸出身ですし、昔小さいころに歩いたこともありますが、本当に秋になるとモミジが綺麗です。今も立派なモミジが何本か残っていますが、何年か前、倒木や枯れなどでモミジが何本か切られてしまい、寂しいと感じたこともあります。おっしゃるように、坂の自然を保全していかなければならないという思いはあります。
しかし、今は異常気象が叫ばれる状況であり、自然を保全するということに対しても大変大きな労力や資金も要る時代になってきました。ただし、県も国も、森林環境税の取り組みを始め、県は既に行っており、これは我々1人年額1,000円を森林環境税として県へ納めて、県がそれを市町村に配分するものです。それと同じようなシステムで国がこれから始めようとしているところですが、その使い道は、間伐とか、山林の整備や、環境保全に使えるようにということで設けられた制度です。そういう制度も活用しながら、できる限りの山林の保全をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

6.市道の舗装について/大湫から恵那へ抜ける道路整備について/瑞浪市の教育改革・給食の無農薬化について

参加者意見

私は大湫でカフェを経営していますが、大湫に住むようになり、高齢化とか少子化というのはひしひしと感じますし、景観を守りたいっていう気持ちも本当に思っております。その中で、どのようにして大湫の魅力を発信していくかというところについて、一つのお願いと三つの提案をさせていただきます。
私が経営しているカフェは多くのお客さんに来ていただけるようになり、遠くは名古屋から、愛知県や岐阜市からも、口コミで来ていただけるので、そのお客さんもせっかく遠くから来ていただいたので、大湫宿のほうにも誘導したく、いろいろ紹介しているところです。
一つ、私のお願いとして3年前にカフェの敷地を市道に認定していただきまして、いずれは舗装していただくというお話もありました。車がこれだけ通ると補修が大変で、実は個人的には砂利道でも風情があっていいと思っているのですが、つい先月ぐらいに区長さんに砂利をお願いしたいというお話ししたら、もう市では受付を終わっていると言われたので、自治会長さんにも相談して何とか大湫の砂利を分けていただいたのですが、舗装までということは全然望んでいませんが、砂利を少しくださいというお話です。そこのところはぜひお願いします。
あと、車インフラというところのお話になりますが、今皆さんに大湫宿に行ってくださいという話をしているのですが、中には行ったけど何もなかったといわれる方がみえます。
話はずれますが、この東濃地区の道の駅で1番集客が多いところはらっせぃみさとです。なぜこの東濃地区でらっせぃみさとに人がたくさん集まるかというと、交通の要所になっているところだからです。豊田方面、多治見方面から恵那に抜ける県道66号線の中間地点にあり、そこに人が集まって、常に満員状態です。
ということであれば、この大湫は今行き止まりになっていますので、恵那に抜ける道路があれば非常に活性化するのではないかなと思っています。こういう話は以前から出ているかと思いますが、恵那を抜けるとすると、旧中山道のルートで、カタノピッグファームあたりから中山道を通り、大細を通り、武並の藤のほうに抜けるようなルートがあってもいいのではないかというお話もあり、それはとてもおもしろいと思います。
いずれにせよ、そういったインフラの充実ということが、今後大湫に人を呼び込むことにとってとても重要であると思います。ぜひ今後の課題でご検討をお願いできればと思います。
また、提案として、北中学校として中学校を統合されたところですが、これは一つの例ですけども、東京都の千代田区の麹町中学校という学校があります。そこは試験を廃止し、それから担任の固定化をやめたということを公立の中学校で行っています。このように、私立でなくても公立の中学校で、ハードではなくてソフトの部分でいろいろな改革を日本中で始めている気配があります。これが何かというと、もし仮に、瑞浪でこのような教育の取り組みがあるとすると、周りの市に住んでいる人が瑞浪に住みたいと思うのではないかと思います。これは、お金をかけることではなくソフトを練り上げていけばできるようなことです。そういった教育の取り組みをぜひ行っていただけたらと思います。
最後に、農業についてですが、これも千葉県のいすみ市というところで、2017年に小中学校の給食で使用するご飯について、全てを無農薬化、化学肥料の使ってない有機米に改めたということがあり非常に話題になったことがあります。うちのカフェもなるべく無農薬を使うことを推進しているのですけども、もし自分の子どもが通う小学校のご飯が無農薬米であったら、皆さん通わせたいでしょうかということです。そういうことでも、魅力が発信できるのではないかなと思っています。
ひいてはこれは、例えば道の駅で無農薬コーナーをつくっていただくとか、これは全国的な流れですので、そういった流れがもしあるとすると、それを目指して人が遠方から来るようになると思います。
そのことで、今お話しした教育であったり食に関する健康であったりということで、それはお金が特にかかるということではなく、ソフト的な部分を考えていただくと、魅力的なまちとして、人が住みたいと思うようになるのではないかなと感じています。いずれにせよ、変にお金を使わなくても、そういったソフト的な部分でいろいろ考えていただくと、魅力的なまちを発信できるのではないかと思いました。

市長の回答

まずは砂利ですけれども、これは追加の要望は大丈夫ですので、また市の方へ問い合わせをしてください。
それと恵那へつながる道の御提案をいただきましたが、これは今後の課題という位置付けをしていただきましたので、今後の課題として受け止めさせていただきます。
そして学校の授業などについて先進的な事例を発表されましたが、今、まだ大きな動きにはなっていませんけれども、特に高校の授業のあり方について、今、文科省をはじめ、新たな取り組みが始まろうとしています。実はつい先日、その第一人者の先生に瑞浪に来ていただいて、瑞浪高校や中京高校、麗澤瑞浪高校の校長先生、そして学校の担当者と教育委員会も一緒に話を聞かせていただきました。今、おっしゃったような取り組みは既に始まっています。それは本当にソフトの取り組みとして特色ある学校にすることによって、これからは全国から学生を集める時代だと、そういう大きな話に至りました。幸い中京高校も麗澤瑞浪高校も、特に麗澤瑞浪高校は寄宿舎もありまして、既にもう全国から集めてみえますので、お話に大変興味を持たれまして、今の施設をうまく使えば、もっと全国から麗澤瑞浪高校の教育に憧れて集まってくれるのではないかと、そのような感想を言ってみえました。中京高校は逆にもう既に取り組んでいるということでしたが、私の手元に資料がありませんので、詳しくは説明できませんが、そういった動きが始まっていますから、これも今後の教育のあり方について、中学校小学校までということはなかなか難しいところがありますけれども、今のご提案は、今そういう動きが、高校の部分で始まりつつあるということだけ御紹介させていただきたいですし、市も積極的に勉強しようとしていますので、御理解いただきたいと思います。
また、農業について、無農薬は当然すばらしいことでありまして、一度にはできませんけれども、本当に近い将来には、そういうことにこだわる施策をしていかないと、やはり子どもたちの体調の問題にも影響があるでしょうし、考えていかなければいけないと思っています。

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