瑞浪市化石博物館展示解説その3(パレオパラドキシア瑞浪釜戸標本)
パレオパラドキシア瑞浪釜戸標本について
2022年6月5日に、瑞浪市釜戸町を流れる土岐川の河床で、パレオパラドキシア科の全身骨格が発見されました。頭から腰までの背骨がつながり、上あごと下あごがかみ合った状態であるなど、大変保存の良い化石でした。発見場所にちなんで、パレオパラドキシア瑞浪釜戸標本と名付けられました。約2年をかけてクリーニング作業を行い、2024年に全身骨格復元模型等を制作、2025年3月1日より常設展示室で実物化石とともに展示しています。
復元骨格は、実物の化石を3DスキャナーやCTスキャナーでスキャンし、3Dモデルを作った後3Dプリンタを用いて出力して組み立てました。
みどころ
展示室には、パレオパラドキシア瑞浪釜戸標本の実物骨格を立体的に展示しています。この骨格は、実物の骨をステンレス製の金具を使って本来の骨格配置に近い状態で並べています。
また、復元骨格や復元画も同じコーナーに展示しており、大きさや当時の生活の様子が想像できます。近くには、1950年に土岐市泉町で発見された泉標本の復元骨格も展示しています。瑞浪釜戸標本は高齢な個体であることが判明しており、一方の泉標本は若い個体であることが判明しています。同じ仲間であっても年齢の差による違いなどが見られますので、比較しながら観察してみましょう。
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