ドラゴン21(釜戸町)
釜戸町に伝わる「竜吟の滝」の伝説を焼き物で表現した卵型モニュメントを制作。
制作に当たり「釜戸地町まちづくり推進協議会」のメイン事業と位置づけ、協議会内に「焼き物制作委員会」を設置。
平成11年度に実施した「子ども科学・ものづくり教室支援事業」の継続として地域住民一体となって制作した。
制作過程
平成12年5月 スチロールを用いて原形制作開始
平成12年6月 成形開始
平成12年9月 起工式
平成12年10月 構造基礎工事開始・施釉・焼成
平成12年11月 陶板設置工事
平成13年3月 竜の頭部分設置
平成13年4月 完成式
寸法
- 長さ
- 8メートル
- 幅
- 6メートル
- 高さ
- 7メートル(石積み含む)
- 面積
- 48平方メートル
- 総重量
- 20トン(雄竜頭1,100キロ 雌竜頭800キロ)
参加人数
2,500名
竜吟峡の滝伝説
昔々、不動川の一の滝には雄竜が、二の滝には雌竜が住んでいました。
2つの竜は互いに鳴き声を交し合い、のどかに暮らしていました。
ある年のこと、この村に大干ばつが襲いました。
夏の陽射しがギラギラと照りつけ、田畑は干からび、稲も作物もすべてが枯れ果てようとしていました。
村人たちは困り果て、最後の手段として不動川の竜に雨ごいをしょうと決心しました。
8月の満月の夜。村人たちは必死に祈り続け、月が丁度真上に差し掛かったときです。
突如、滝つぼの水が大きく盛上り、天を裂くような大きな鳴き声が轟き、雄の竜が天に向かって昇り出しました。
すると、それに呼応するかのように雌竜が甲高い鳴き声を上げ、共に空に舞い上がりました。
2匹の竜は絡み合いゴロゴロと天を走ったそのとき、大粒の雨が降り出しました。
それ以来、干ばつもなく、水の豊かな土地となり、滝は「竜吟の滝」と呼ばれ村人たちを守っています。