化石博物館の活動

ページ番号1002238  更新日 令和4年10月28日

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企画展の開催

毎年1~2回企画展を開催しています。特別展では、常設展では見ることのできない収蔵品を中心に展示公開しています。

写真:企画展の様子
平成24年実施の企画展「デスモスチルスが見た太古のみずなみ」の様子

講座の開催

月一回の化石教室の他に、定期的なワークショップを開催しています。

写真:体験教室の様子
夏の体験教室の様子

調査・研究

新生代の化石を中心に資料の採集と調査研究を行い、その成果を学会などで公表しています。とくに。当館が発行する瑞浪市化石博物館研究報告は、2019年で45号を迎え、毎年化石に関する新知見を公表しています。

写真:資料収集の様子
鹿児島県での資料収集の様子

写真:収蔵庫の化石
収蔵庫の化石。一部はデータベースで公開しています。

写真:学芸員の発表の様子
当館学芸員の古生物学会におけるポスター発表の様子

当館の学芸員

現在学芸員が2名在籍しています。

  • 柄沢宏明:博士(理学)。中生代から新生代のカニ・エビ化石が専門です。他にサメの歯化石や最近では貝やカニ化石にあけられたタコの捕食痕の研究も行っています。
  • 安藤佑介:博士(理学)。新生代の貝類が専門です(とくに浮遊性貝類化石)。最近ではエビの仲間の化石も研究しています。

野外学習地で採集した化石の中で名前が分からない、疑問・質問などがございましたら化石博物館受付にて気軽に学芸員にご質問ください。

最近の主な研究成果(学芸員が書いた主な論文)

柄沢宏明・高橋文雄(2020)A review of the Late Cenozoic Cancridae (Decapoda) from West Japan, with descriptions one new genus and one new species(英文)。瑞浪市化石博物館研究報告第46号。

柄沢宏明(2020)The identify of Paramursia circularis Karasawa, 1989, with notes on Mursilata Hu and Tao, 1996 (Decapoda: Brachyura: Calappidae)(英文)。瑞浪市化石博物館研究報告第46号。

安藤佑介・河野重範・鵜飼宏明(2019)Two new species of Decapoda from the Eocene Sakasegawa Formation in Amakusa Islands, Kyushu, Japan(英文)。Neues Jahubuch fur Geologie und Paleontologie、Vol.293。

安藤佑介・糸魚川淳二(2018)瑞浪北中学校敷地造成工事現場に露出した明世層中のエゾイガイ密集部から産出した貝類化石。瑞浪市化石博物館研究報告第44号特別号。

柄沢宏明・不動寺康弘(2018)Two new species of hermit crabs (Decapoda: Anomura) from the Paleogene Kishima Group, Saga Prefecture, Japan(英文)。瑞浪市化石博物館研究報告、no.44。

安藤佑介・河野重範(2017)鹿児島県南種子町に分布する下部更新統増田層から産出した十脚類化石。瑞浪市化石博物館研究報告、no.43。

柄沢宏明・水野吉昭・蜂矢喜一郎・安藤佑介(2017)Reappraisal of anomuran and brachyuran decapods from the lower Miocene Morozaki Group, Japan, collected by the Tokai Fossil Society(英文)。瑞浪市化石博物館研究報告、no.43。

安藤佑介・岸本眞五・河野重範(2016)Two new species of Thalassina(Decapoda, Thalassinidae) from the Miocene of Japan(英文)。Neues Jahubuch fur Geologie und Paleontologie、Vol.280。

Feldmann, R.M., Schweitzer, C.E.&Karasawa, H.(2016)Part R, Revised, Volume 1, Chapter 8I: Systematic Descriptions: Infraorder Glypheoidea(英文)。Treatise Online。

安藤佑介・小林伸明・合田隆久・大平規子(2016)愛知県の中部更新統産口脚目化石。瑞浪市化石博物館研究報告、no.42。

安藤佑介・河野重範・小松俊文・二井谷茉美(2016)長崎県南島原市に分布する更新統大江層の十脚類層。化石研究会会誌第48巻第1号。

安藤佑介・河野重範・鵜飼宏明(2015) Fossil stomatopods and decapods from the upper Pleistocene Ogushi Formation, Kyushu, Japan(英文)。Neues Jahubuch fur Geologie und Paleontologie、Vol.273。

安藤佑介・河野重範・桜井剛(2015)島根県に分布する中部中新統布志名層から産出した十脚類の追加標本。瑞浪市化石博物館研究報告、no.41。

柄沢宏明・Schweitzer, C.E., Feldmann, R.M. and Luque, J.(2014) Phylogeny and of Raninoida (Decapoda:Brachyura)(英文)。Journal of Crustacean Biology。

柄沢宏明(2014) A new leucosiid crab (Decapoda) from the middle Pleistocene Atsumi Group, Japan(英文)。瑞浪市化石博物館研究報告、No.40。

柄沢宏明・小林伸明・合田隆久・大平規子・安藤佑介(2014)中部更新統渥美層群産十脚類ファウナの多様性。瑞浪市化石博物館研究報告、No.40。

当館学芸員によって最近研究された親属・新種の化石

ミズホカンサー・イマムラエ(Mizuhocancer imamurae)。富山県の八尾層群(約1600万年前)から採集されたイチョウガニの仲間の化石が、1990年にカエデノウイチョウガニとして記載されましたが、2019年の研究により、Cancer? imamuraeに同定され、また親属Mizuhocancerに帰属することとなりました。

マクロアーカエナ・ハンニャ(Macroacaena hannya)。熊本県の坂瀬川層群(約4000万年前)から採集されたビワガニの仲間の化石が新種として記載されました。2019年7月に記載論文がドイツの国際学術誌ノイエスに掲載されました。

パグリステス・ミチコアエ(Paguristes michikoae)。佐賀県の杵島層群(約3200万年前)から採集されたヤドカリの仲間の化石が新種と記載されました。2018年3月に記載論文が瑞浪市化石博物館研究報告に掲載されました。

ミズノテングス・マキグチマイ(Mizunotengus makiguchimai)。愛知県の師崎層群(約1800万年前)から採集されたシンカイコシオリエビの仲間の化石が新種と記載されました。2017年3月に記載論文が瑞浪市化石博物館研究報告に掲載されました。

タラシナ・ヤマト(Thalassina yamato)。鹿児島県の茎永層群河内層(約1600万年前)から採集されたオキナワアナジャコの仲間の化石が新種と記載されました。2016年4月に記載論文がドイツの国際学術誌ノイエスに掲載されました。また、6月に新聞発表されました。

コバヤシトゲコブシ(Arcania kobayashinobuakii)。愛知県の渥美層群豊橋層(約40万年前)から採集されたトゲコブシガニの仲間の化石が新種として記載されました。2014年に記載論文が瑞浪市化石博物館研究報告に掲載されました。

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このページに関するお問い合わせ

みずなみ未来部 スポーツ文化課
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歴史文化係 化石博物館 電話:0572-68-7710
歴史文化係 市之瀬廣太記念美術館 電話:0572-68-9400
歴史文化係 陶磁資料館 電話:0572-67-2506
スポーツ推進係 市民体育館 電話:0572-68-0747