HPVワクチンの男性への接種について
ヒトパピローマウイルス感染症とは
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性行為によって感染するウイルスです。性行為を経験する年頃になれば、男女問わず多くの人が感染するといわれています。ウイルスの遺伝子型は200種類以上あり、ほとんどは問題を起こしませんが、その一部は子宮頸がんのほか肛門がん、尖圭コンジローマ、中咽頭がんなどの疾患の原因になることが分かっています。
現在、HPVの感染による子宮頸がん予防を目的として、小学校6年生から高校1年生相当年齢の女性を対象にHPVワクチンの定期接種が行われています。
男性のHPVワクチン接種について
男性がワクチンを接種することで、肛門がん、尖圭コンジローマ、中咽頭がんなどの原因と考えられているHPVへの感染予防が期待できます。加えて、男性がワクチン接種による感染予防をすることで、性交渉によるHPV感染が原因となる子宮頸がんの予防ができ、女性の健康と命を守ることにもつながります。
日本では、令和2年12月に4価ワクチンのみ適応が追加され、9歳以上の男性への接種が可能となっています。(任意接種)
現在、男性を定期接種の対象に加えることについて厚生労働省で検討されています。
ワクチンの接種方法
現在、男性のHPVワクチン接種については、予防接種法に定められておらず、個人の判断により発症予防として接種する「任意接種」となります。本人または保護者の意思と責任で接種を行うものです。
- 費用は全額自己負担となりますので、接種費用・予約の有無・診療時間等につきましては、直接医療機関へお問い合わせください。
- 男性が接種できるHPVワクチンとして4価(商品名:ガーダシル)が承認されています。
ワクチンは、概ね小学6年生以上の者を対象に合計3回の接種を行います。
(ワクチン接種スケジュール:初回接種から2か月後および6か月後に追加接種)
HPVワクチンに関する情報・相談先一覧
接種後に、健康に異常があるとき
まずは、接種を受けた医師・かかりつけの医師にご相談ください。
岐阜県において、「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関」を選定しています。協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。
不安や疑問があるとき、困ったことがあるとき
岐阜県において、衛生部局と教育部局の1箇所ずつ「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口」を設置しています。
- ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口一覧表(厚生労働省ホームページ内)(外部リンク)
- ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に対する相談窓口について(厚生労働省ホームページ)(外部リンク)
HPVワクチンを含む予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談
「感染症・予防接種相談窓口」では、HPVワクチンを含む、予防接種、インフルエンザ、性感染症、その他感染症全般についての相談にお答えします。
(注)令和6年10月1日から電話番号が変わりました。
電話番号:0120-469-283
受付時間:平日午前9時から午後5時(土曜、日曜、祝日、年末年始は除く)
任意接種における健康被害救済について
「任意接種」でワクチン接種を行い、副作用による健康被害が生じた場合には、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法(PMDA法)に基づく「医薬品副作用被害救済制度」による救済の請求を行うこととなります。
このページに関するお問い合わせ
健康福祉部 健康づくり課
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。
保健予防係 電話:0572-68-9785
健康づくり係 電話:0572-68-9785
健康総務係 電話:0572-68-9786