高病原性鳥インフルエンザについて

2017年11月21日

はじめに

瑞浪市には約193万羽(平成29年2月1日現在)もの鶏が飼育されています。鶏卵の生産額は約54億円(平成27年市町村別農業産出額より)にのぼり、全国第20位(岐阜県第1位)に位置しています。国内でも有数の養鶏地帯である本市にとって、養鶏業は重要な産業のひとつです。

高病原性鳥インフルエンザについてQ&A 

Q.高病原性鳥インフルエンザとは?

A.高病原性鳥インフルエンザ(Highly pathogenic avian influenza: HPAI)は、A型インフルエンザウイルスの感染による家きん(鶏、あひる、うずら、きじ、だちょう、ほろほろ鳥及び七面鳥)の病気のひとつです。

HPAIは、鶏に対する高い致死性と強い伝播性から、ひとたびまん延すれば、鶏肉・鶏卵の安定的な生産と供給を脅かし、国際的にも日本からの鶏肉・鶏卵の輸入を禁止する措置がとられるなど、個々の農家の経営のみならず、養鶏産業全体に甚大な影響を及ぼします。そのため、家畜伝染病予防法において家畜伝染病(法定伝染病)に指定され、公的に防疫措置(殺処分等)をとることが定められています。

Q.ウイルスが侵入するルートは?

A.渡り鳥が持ち込む、発生国からヒトが持ち込む、輸入鳥類等が考えられます。

国内養鶏場での発生原因は、渡り鳥によって国内に持ち込まれたウイルスが直接もしくは野生動物を介して感染したケースがほとんどです。

Q.鳥インフルエンザウイルスが人に感染することはありますか?

A.一般的に、高病原性鳥インフルエンザウイルス(HPAIV)が人に感染することはありません。

しかし、HPAIVを排泄している家きんと直接的に接触して大量のウイルスに暴露した場合、まれに人にも感染する可能性があることが知られています。高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)が流行している諸外国では、2003年以降H5N1亜型ウイルスの感染によって2016年10月現在までに856人の感染者が確認され、そのうち452人が死亡しています。また、H5N6亜型ウイルスの感染では、2014年以降13名の感染者が確認され、うち5名が死亡しています。

Q.鶏肉や鶏卵は食べても大丈夫ですか?

A.鶏肉や鶏卵を食べることによって、ヒトが感染した例はありません。

日本においては高病原性鳥インフルエンザウイルスに汚染された鶏肉・鶏卵が市場に出ることはなく、さらに、本ウイルスは加熱調理や胃酸によって容易に不活化するため感染の可能性はありません。

Q.ヒトの新型インフルエンザと鳥インフルエンザの関係は?

A.動物、特に鳥類のインフルエンザウイルスが人間世界で変異を起こしたり、ヒトのインフルエンザウイルスとの間で遺伝子の組み換えを起こしたりして、ヒトからヒトへと効率よく感染できるようになったものが新型インフルエンザです。

現在、世界では鳥由来の新型インフルエンザの発生はありません。

養鶏場の取り組み

市内の養鶏場では、野鳥や小動物の侵入防止や、鶏舎・飲料水・関係車両の消毒など発生予防に努めています。
養鶏場へのウイルスの侵入を防ぐため、許可なく敷地内に立ち入らないようお願いいたします。

消毒薬についてQ&A

Q.使っている消毒薬の種類は?

A.「逆性石鹸」と「消石灰」を使用しています。

  • 逆性石鹸は一般的な細菌、一部ウイルスなど広範囲な微生物に対して殺菌作用があります。一般病院でも使用されています。
  • 消石灰は水酸化カルシウムとも呼ばれており、家畜伝染病の消毒の他に、こんにゃくの凝固剤や、畑の土壌改良剤、グランドの白線引き、酸性化した湖沼・河川の中和剤としても使用されています。雨水等で流れ出しても環境への影響はありません。

Q.人体への影響は?

A.洗濯物や布団を干しても、大量に付着しない限り影響はありません。

ペットの鳥を鳥インフルエンザから守るには

 飼養の際の注意事項

飼養鳥を野鳥と接触させない。

  • 飼養施設を点検、補修して、野鳥やネズミが侵入できる穴などをふさいでください。
  • 野鳥と接触するような放飼いはしないでください。

野鳥の糞などが飼養鳥の水や餌を汚染しないように気をつける。

  • 水や餌は毎日取り替えて常に清潔なものを与えてください。
  • 野鳥が飛来する池などの水を飼養鳥の飲水に利用しないでください。
  • 餌は野鳥が侵入しない場所に保管してください。

人が病原体を持ち込まないよう、持ち出さないように気をつける。

  • 飼養施設に入る際及び出た後には、手を洗ってください。
  • 飼養施設に入る際は、専用の長靴にはきかえたり、出入口で靴を消毒してください。
  • 飼養に関係ない人が飼養施設やその付近に立ち入らないように注意してください。
  • 飼い主は、鳥インフルエンザが発生している地域などへの旅行、訪問は控えてください。

死亡した野鳥を発見した際の取り扱いについては、瑞浪市ホームページ(死亡した野鳥の取り扱いについて)をご覧ください。

飼育小屋の消毒方法

逆性石鹸

希釈濃度・・・500倍(水1Lに対して消毒薬2mlの割合)

バケツや大きめのバットなどに消毒薬を作っておき、長靴、手袋などの土をよく落としてから、30分間浸け置きしてください。
鳥小屋などの出入りには、浅めのバットの中に靴底が浸る程度に消毒薬を入れておき、踏み込み消毒をして出入りしてください。
残った消毒薬はじょうろに入れて鳥小屋周囲に散布すれば他の感染症予防にもなります。消毒薬は毎日取り替えてください。

消石灰

消石灰を大きめのバットに入れ、鳥小屋の入り口に配置し、靴底に付着するよう足踏みして出入りしてください。

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お問い合わせ

家畜診療所
電話:0572-68-9807